<▲図:AQUOS ケータイ3> |
徐々にシニア世代においてもスマートフォンへの移行が進んでいるとの調査もあると言われる中、依然としてガラケー(フィーチャーフォン)スタイルの機種も一定の需要があり、その中ではシャープの「AQUOS ケータイ」シリーズは、キー表面でのスクロール等のタッチ操作が可能な「タッチクルーザーEX」対応キーボードの存在もあってオススメしやすい製品となっているが、今回新モデルが登場する。
さて、そのAQUOS ケータイ3だが基本的な特徴は従来モデルと変わりないが、いくつかの面で変化がある。後述するが、ハードウェアのスペックは先代の「AQUOS ケータイ2」(2016年10月発売)とあまり変わりない。しかし、音声通話の性能・品質、ボイスレコーダー搭載といった、機能面で主に進化が見られる。
<音声通話の進化>
音声通話時に相手の声が聞こえてくる「レシーバー」(通話用スピーカー)が先代よりもさらに約15%大きくなった。この「でかレシーバー」によって、通話相手の声が聞き取りやすくなる。また、通話中に自分の声がレシーバーから聞こえるようになる「スムーズトーク」という機能によって、周囲が騒がしい場所でも快適な通話が可能になる。
先代から対応した「VoLTE」にももちろん対応している。
<ボイスレコーダーなど便利な機能>
先代同様、Wi-Fi、Wi-Fiテザリングなどの便利な機能もいくつかサポートしているが、ボイスレコーダーも搭載する。会議などの記録用に使えるので、結構便利だと思う。ビジネス面での便利機能といえばPCメールにも対応している。
<バッテリーおよび充電関係>
バッテリー容量自体は後述のように先代から若干減っているが、新モデルでは充電の繰り返しによるバッテリーの劣化を抑える「インテリジェントチャージ」機能を搭載する。これによって日々の充電でのバッテリーの劣化をある程度抑えることができる。元々かなりバッテリーが持つAQUOSケータイだが、一つのバッテリーだけでもさらに長期間使えるようになりそうだ。手軽に充電できる「卓上ホルダー」も同梱される。
<基本的なスペック>
続いて、基本的なスペックを見ていきたい。
OSはやはりAndroidだが、もちろんガラケースタイルのカスタマイズがされていて、Androidということを意識せずに使う方が多いと思う。「Google Play」は使えないので、Androidスマートフォン向けのアプリをAQUOS ケータイ3に自由にインストールするようなことはできない。
CPUはQualcomm Snapdragon MSM8909クアッドコア1.1GHz、メモリは1GB、ストレージは8GBと、先代の「AQUOS ケータイ2」と実は同じ。スマートフォンと比べると物足りないと感じるかもしれないが、十分なパフォーマンスで動くので特にスペックアップする必要もないということだと思う。
ディスプレイのサイズと解像度も3.4インチ、960 x 540ドットと変わらない。
バッテリー容量は前述の通り、逆にAQUOS ケータイ2よりも少なくなっている。AQUOS ケータイ2は1,800mAhだったが、AQUOS ケータイ3では1,680mAhだ。しかし、LTEでの連続待受時間は伸びている。先代がLTE待受時間が約545時間なのに対して、新モデルでは約630時間だ。一方の連続での通話時間は先代が約800分なのに対して約750分と減っている。元々バッテリーの持ちは良いので、実使用上はあまり変化を感じなそうだ。
バッテリー容量が減ったことによる大きな利点は本体が軽くなったことだろう。
先代は約132gだが、新モデルは約123gと、約9g軽くなっている。130g前後の製品における9gの軽量化は大きな変化で、実際に先代を使っているユーザーの場合、軽くなったことを実感できるのではないかと思う。
本体のサイズは折りたたみ時で約51 x 115 x 17mm。カラーバリエーションはグリーン、ブラック、ホワイトの3色となっている。
正直な話、AQUOS ケータイ2のユーザーが買い換える必要性はあまり感じないものの、さらにその前の代の「AQUOS ケータイ」のユーザーが機種変更するには良いと思う。二代前のAQUOS ケータイからの変化点は、LTEおよびVoLTE対応のような基本的部分の他にも本当に多いからだ。
【情報元、参考リンク】
・ソフトバンクオンラインショップ
・ワイモバイルオンラインストア
・ソフトバンク/プレスリリース(PDF)