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世界初4K有機EL搭載「Xperia 1」発表!本格的な狭額縁デザイン、トリプルカメラなど魅力的な高性能スマホに!

ソニーモバイルコミュニケーションズは25日、スペイン・バルセロナで開催されるモバイル業界最大規模の展示会「MWC19 Barcelona」において、Androidスマートフォン「Xperia」シリーズの新製品を複数発表した。

<▲図:Xperia 1。カラーは4色>

最新フラッグシップモデルとなる「Xperia 1」(エクスペリア ワン)、そして普及価格帯のミドルレンジモデル「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」、より低価格のエントリーモデル「Xperia L3」だ。本記事ではXperia 1を見ていきたい。

<▲図:左からXperia 1(背面)、Xperia 1(前面横向き)、Xperia 10、Xperia 10 Plus>

今回のフラッグシップモデルとなるXperia 1は、Xperia史上で最高の進化を果たした機種といってもいいかもしれない。それは中身だけでなく見た目においてもだ。ついにXperiaが他社と比べて劣る点の全くない高性能・高品質機種を出すことに成功した、といっても過言ではないレベルだと思う。

<▲図:グレーとパープル>

以前からXperiaのオーディオ・エンターテインメント機能に関しては他社の追随を許さない大きな魅力だったと思うし、カメラの性能も、他社も含めてシングルカメラ時代であれば、明らかに優れていたと思う。しかし、静止画に関してはファーウェイ製品が「Leica」と組んでダブルレンズカメラを登場させて以来、手軽に無難な高品質の写真を取るなら他社製品の方が上を行っていたと思う。一方で、4K動画撮影など動画においては依然としてXperiaは優秀だった。

デザインについても、Xperiaシリーズは額縁(フレーム)部分が太く、他社が次々と細い製品を出す中、遅々として狭額縁化が進まなかった。操作性や持ちやすさを考えれば、必ずしも細いフレームが良いというわけでもないが、他社の細いフレームの製品と並べると、どうしても一つ二つ世代が古い機種という印象を与えかねないフロントデザインに見えていた。それでもXperiaシリーズは筆者個人としては好きだったし、そう思う方も多いと思う。しかし、ついに、Xperia 1で先進的なフロントデザインを実現した。

<▲図:ブラックとホワイト>

しかも、細いのは左右だけでなく上下もだ。非常に細いフレームによって先進的な見た目を実現していると思う。

<▲図:背面から見た角の部分>

さらに、ディスプレイは、4K有機ELだ。ソニーによればスマートフォンでの4K有機ELディスプレイ採用は世界初とのこと。

ただし、解像度については注意点がある。数値でいうと3,840 x 1,644ドットだ。通常、4Kテレビなどでは3,840 x 2,160ドットのパネルを採用しているので、それと比べると短辺側のドット数が少ない。一見、残念に感じる仕様だが、スマートフォンの場合、横幅が大きいと持ちにくくなってしまうので、Xperia 1が短辺側を短く抑えたのは悪くない判断かもしれない。

ディスプレイのサイズは対角線で測るので、Xperia 1の6.5インチという数字はタブレット並みの大きさと想像してしまうかもしれないが、短辺側が短いので縦横比は21:9となり、
ボディ横幅も72mmに抑えられている。6.5インチという数字ほどの大きさではないということだ。ちなみに、重さは約180gだ。

そして背面にはトリプルカメラを搭載している。

今年のスマートフォンメーカー各社のハイエンド機種は2つのレンズ、2つのセンサーで構成するデュアルカメラから、3つのレンズ/センサーで構成するトリプルカメラ、もしくはクアッドカメラにトレンドが移行していく流れだが、Xperiaも遅れを取らずにトリプルカメラを採用している。

<▲図:メインカメラはトリプルカメラ構成に>

超広角、広角、望遠という構成で、画角の切り替えからズームまで、幅広い撮影に対応できる。レンズは焦点距離が26mm、16mm、52mmの構成で、26mmレンズはF値が1.6と明るく、残りの2つはF2.4となっている。センサーは3つとも約1,200万画素。進化した画像処理エンジンなどの効果で、ノイズの低減能力が向上し、暗い場所でも綺麗な写真を、しかも高速フォーカスで手軽に撮影できるという。動画に関しては4K(ただし、3,840 x 2,160ドットではなく3,840 x 1,644ドット)での24fps HDR撮影が可能となっている。

Xperia 1の心臓部となるCPUはQualcomm Snapdragon 855で、OSはAndroid 9の予定。

発売時期は春の終わり頃から順次との予定で、もちろん日本でも発売予定とされている。Xperia 1を取り扱う通信キャリアはまだ分からないが、例年通りであれば、少なくともNTTドコモからは出るものと考えられる。

いずれにしても、大注目の機種となりそうだ。一旦Xperiaから離れていた方が、Xperia 1で再びXperiaに戻ってくる、というパターンも多く見られるかもしれない。スマートフォン市場では韓国サムスン電子を複数の中国メーカーが猛追する状況だが、ソニーの追い上げにも期待したいところ。

【情報元、参考リンク】
ソニーモバイル/プレスリリース

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