先ほど良くも悪くもと記したが、良い点はもちろん、かつてないほどの高額還元を手軽に受けられることがあまりにも魅力的だったことで、悪い点はセキュリティが万全ではなく、いくつかの課題が見つかったことだ。しかし、その後同社はクレジットカードの不正利用対策として「3Dセキュア」と呼ばれる認証サービスを導入して、セキュリティの強化を図っている。
さて、今回新たに行われるキャンペーンだが、前回同様キャンペーンに用意される還元予算は100億円だが、一人一人のユーザーへの還元額や還元条件・内容など、いくつかの点で前回とは異なっている。
前回のキャンペーンではPayPayを利用した支払額の最大20%が還元されるだけでなく、還元上限額が50,000円と非常に高額だった。しかも1回の買い物で構わなかった。例えば還元額50,000円を1回で得る場合、25万円の支払いでいい。そのため、パソコン、テレビ、エアコンなどの高額商品をPayPayのキャンペーンで購入する方も多く、あっという間に100億円に達してキャンペーンは早期終了となった。しかも、ビックカメラの場合、ピックポイントも貯まるなど、とにかく超お得な期間だった。それだけに連日テレビも含めた数多くのメディアで取り上げられていた。
一方、今回はより広いユーザー、多くのユーザーに還元するというスタイルのようで、1回の買い物あたりの還元額上限が一気に引き下げられている。ただし、一人当たりの累計(総額)での還元額上限は同じく5万円相当(後述の抽選特典も合わせると最大7万円)なので、使えば使うほど、前回同様に高額の還元を受けることができるようになっている。
まず、支払額の最大20%が還元されるという特典については、上限は1回の支払いにつき1,000円となる。そしてキャンペーン期間中の一人あたりの還元額は最大で5万円相当までだ。すなわち、1回の買い物で一気に高額還元を受けることはできないものの、何回もPayPayを使えば、還元額を増やしていくことはできる、ということだ。仮に毎回1,000円の還元を受けた場合でも50回の買い物でようやく5万円なので、かなり面倒ではあるが、コツコツコツコツと使い続ければ最終的に5万円お得ということになる。
しかし、注意したいのは還元率が条件によって異なることだ。PayPayでの決済は最終的にはPayPayに登録したクレジットカードや電子マネーで行われる。PayPayで買い物した金額は最終的に登録したクレジットカードに計上され、クレジットカードに登録した銀行口座から引き落とされる、ということだ。
だが、そのPayPay登録クレジットカードなど、登録支払い方法によってキャンペーンの還元率が下記の通り異なる。
- PayPay残高、Yahoo!マネーの場合:20%
- Yahoo! JAPANカードの場合:19%
- Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードの場合:10%
ご覧のように、親会社であるヤフーの電子マネー「Yahoo!マネー」かヤフーのクレジットカード「Yahoo! JAPANカード」が優遇されている。
<▲図:「毎日のお買物で」と「お買物ごとに抽選で」の付与上限は個別に計上されるので、一人当たり合計で7万円相当までの還元を期間中に受けることができる> |
もう一つの特典である抽選企画の「やたら当たるくじ」については、PayPay残高かYahoo!マネー、Yahoo! JAPANカードでの支払いをPayPayで選んでいる場合、抽選で10回に1回の確率で支払額の100%、すなわち全額が還元される。
ただし、こちらも1回あたり最大1,000円相当までとなっている。1回1回の額が少ないのは残念だが、「やたら当たるくじ」の名の通り、当選確率が高い。
しかも、「Yahoo!プレミアム」会員の場合は当選確率がさらに上がり、5回に1回の割合で当たる。そして、一回当たったら最後というわけではなく、期間中は合計2万円までは何回でも当たって還元を受けることができるので、場合によっては上限の2万円まで還元される方もいるかもしれない。
結局、どちらの企画も1回1回の還元額は少ないものの、期間合計での上限はそれぞれ5万円、2万円までと、非常に大きな額なので、やはり魅力的なキャンペーンだ。
前回同様、予算額の100億円に達し次第キャンペーン終了となってしまうが、今回は前回ほど早くは終わらないと予想されるので、人によっては両方合わせて最大額の7万円(5万円+2万円)の還元を受けられるかもしれない。
なお、PayPayを使えるお店は前回のキャンペーン時よりも増えている。詳しいリストは記事最後のリンク先ページを参照して欲しいが、家電量販店だとビックカメラグループ(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)だけでなく、ヤマダ、ツクモ、ジョーシン、エディオンなどで使える。コンビニはファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、Zoffやメガネドラッグ、メガネスーパーなどのメガネ販売店も多いし、ドラッグストアも一部入っているし、居酒屋チェーン店もかなりの数に上る。
<最大還元を受けるための条件>
今回は高額還元を受けるためには前回よりも買い物回数を増やす必要があり、若干面倒ですが、還元額の総額では一人当たり抽選も含めて上限が7万円になります。前回のキャンペーンの方が手軽でしたが、今回のキャンペーンも過去に他社でも見ないほどの内容だという点では同じです。
では、上限の7万円を目指すにはどうすればいいか? というと、特典1の最大20%還元の還元率を高くすることと、特典2の抽選企画の当選確率を上げることが重要になってくると思います。
特典1についてはPayPay残高(チャージや還元などによるPayPayの電子マネー)かYahoo!マネーで20%還元ですが、Yahoo!マネーの既存ユーザーでなければ、この際Yahoo! JAPANカードを作ってもいいようにも思います。それで一応19%になります。別にキッチリ20%を目指さなくても19%で構わないでしょう。
次に抽選による全額還元ですが、こちらもPayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカード限定です。それもあって、Yahoo!マネーかYahoo! JAPANカードが必須になってきてしまいます。しかも、それでも当選確率は10回に1回の割合です。当選確率を5回に1回に上げるには「Yahoo!プレミアム」に加入するしかありませんが、Yahoo!プレミアムは月額462円(税抜)なので、キャンペーン期間中だけ入って、試して、気に入ったらそのまま、不要だったらキャンペーン終了とともに止める、というのも手だと思います。
いずれにしても、自分にとって面倒臭くない範囲で、お得に活用したいキャンペーンだと思います。
【情報元、参考リンク】
・「Yahoo!プレミアム」について
・PayPayの加盟店リスト
・PayPay/キャンペーン公式ページ