Galaxy S10シリーズは前面のディスプレイ占有率が93.1%(S10、S10+)、91.6%(S10e)と驚異的なレベルに達し、ほぼ全てがディスプレイという先進的なデザインが大きな魅力。また、前面カメラの部分は凹形にするのではなく、くり抜いた形にして、よりスマートな設計となっている点も特徴だ。
<▲図:前面カメラ部分がくり抜かれたディスプレイとなっている> |
Galaxy S10シリーズは3月発売となる予定だが、もちろん地域によって発売日は異なる。日本市場についてはまだ正式発表されていないので、どの通信キャリアが扱うかも含めて不明。しかし、例年通りであればNTTドコモ(以下、ドコモ)、auから登場することになるものと予想される。
それでは、Galaxy S10とS10+、S10eの違いから見ていきたい。
<▲図:左から順にGalaxy S10e、S10、S10+> |
一見、S10eが廉価版と思いがちだが、実際にはそうではなく、3機種ともCPU、メモリ、ストレージ等の基本スペックはハイエンドレベルだ。もちろん若干異なる。では何が違うのかというと、一番の違いはディスプレイと指紋認証センサー、カメラだ。
Galaxy S10は6.1インチの「Curved Dynamic AMOLED」(エッジ部分が曲面となったダイナミック有機ELディスプレイ)、Galaxy S10+はS10と同じディスプレイパネルだがサイズが6.4インチと大型化している。そしてGalaxy S10eは、5.8インチの「Flat Dynamic AMOLED」となっている。
要するにGalaxy S10eのみ、左右のエッジ部がフラットなディスプレイというわけで、サイズはS10+、S10、S10eの順に小さくなっていく。
そして、Galaxy S10とS10+には画面内指紋認証センサーが採用されている。
一般的には指紋認証センサーは独立したエリアが用意されるか電源キー、ホームキーなどに搭載されるが、Galaxy S10とS10+ではディスプレイの指定エリアに触れることで指紋認証ができるようになっている。非常に優れた手法だと言っていいと思う。
一方でGalaxy S10eでは、ボディ側面の電源キーに指紋認証センサーを搭載している。
<▲図:Galaxy S10> |
もう一つ大きな違いとなるのが背面のメインカメラだ。
Galaxy S10とS10+にはトリプルカメラが採用されている。現在のハイエンド機の主流であるデュアルカメラよりも一つ多いわけで、超広角カメラと広角カメラ、望遠カメラで構成される。背面を見ると、3つのレンズが横に並んでいることがわかる。Galaxy S10eはデュアルカメラだ。
超広角カメラと広角カメラで画角の切り替えが手軽にできるほか、望遠カメラによって光学2倍ズーム、10倍デジタルズームが可能となっているし、背景をボカした写真も手軽に撮ることができる。
次に基本スペックだが、CPUはQualcomm Snapdragon 855かサムスン電子のExynos 9820。CPUについては販売地域/通信キャリアによって異なる。
メモリ(RAM)とストレージ(ROM)も販売地域や通信キャリアなどによってどの容量の製品が投入されるか異なるので、日本市場向けモデルに関しては全く分からない。しかし、少なくともGalaxy S10には8GBのRAM、128GBもしくは512GBのROMのモデルがラインナップされる。Galaxy S10+は8GB/128GB、12GB/512GB、12GB/1TBというラインナップで、Galaxy S10eには6GB/128GB、8GB/256GBというモデルが用意される。
メモリとストレージの容量が大きいのはやはりGalaxy S10+だが、S10もS10eも十分に大容量だ。
通信性能も特徴の一つと言える。LTEではCategory20に対応し、下り最大2Gbpsをサポートする。Wi-FiでもIEEE802.11axをサポートする。
今後のドコモ、KDDIなどからの発表を待ちたいところ。
【情報元、参考リンク】
・サムスン電子/Galaxy S10シリーズ製品ページ(日本語)