<▲図:カラーバリエーションは3色> |
大きな特徴は主に3点で、デジタルノイズキャンセリング機能のモードをAIが自動的に切り替えてくれる「AIノイズキャンセリング」、クリアで広がりのある自然な音質、シリコン製ネックバンドで首回りにフィットする装着感だ。他にも便利な特徴がいくつかある。
なお、最近は「ネックバンド型」の音響機器には本製品のようなイヤホンとは別にスピーカーもあるので、文字だけだと一瞬勘違いすることもあるが、本製品はイヤホン。
ベースとなるネックバンドはシリコン製で、首回りに快適にフィットするよう設計されていて、長時間の使用もストレスなくできそうだ。イヤホンケーブルはネックバンドの左右の端からではなく、コントロール部の根元付近から出ている。左右のイヤホンはマグネットによって外側の面をくっつけることができるので、カバンなどにしまう際には便利だし、コントロール部に関してもマグネットでくっつけることができるので、重ねて言うが、しまう際にはかなり便利そうだ。
<▲図:マグネットでくっつくのは収納時に便利だ> |
また、ソニーの「ウォークマン」、スマートフォン「Xperia」、イヤホン/ヘッドホンなどではお馴染みのデジタルノイズキャンセリング機能を本製品も搭載している。
しかも、冒頭で触れたようにWI-C600Nが搭載するのはAIを活用した「AIノイズキャンセリング」だ。
本製品に限らずソニーのデジタルノイズキャンセリング機能は、その時の周囲の環境音に合わせたモードを搭載している。電車の中、飛行機の中などと雑踏の中などでは周囲の環境音が当然ながら違うので、同じ周波数特性のフィルターを使ってノイズキャンセリングを掛けても上手くいかない。そのため、基本的に従来製品ではユーザー自身がその時々で最適だと思うノイズキャンセリングのモードを切り替えるようになっている。
しかし、WI-C600Nでは、3つのモードの中から最適なモードをAIが自動的に切り替えてくれるので、移動しながら、場所を変えながら音楽や音声教材、ラジオ等を楽しむ際にはかなり便利かもしれない。
とはいえ、筆者もソニーのノイズキャンセリング機能の愛好者の一人だが、実際にはノイズキャンセリングの掛かり方にも人それぞれ好みがあると思うし、筆者も好みのモードが基本的には決まっているので、実際には無くても構わないような気がしないでもないが、使ってみたら戻れなくなるほど良い可能性もあるし、実際の発売を待ちたいところ。
音に関しては高感度6mmのダイナミックドライバー搭載でクリアな音質を実現しつつ、こちらもお馴染みだが圧縮音源で失われてしまった高音域を補完してくれる「DSEE」の搭載によって広がりある音を実現したり、カスタムイコライザー機能で好みの音質に変えられたり、といった機能も利用できる。
Bluetoothイヤホンなのでバッテリーがフル充電された状態で連続使用できる時間も気になるが、ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で最大6.5時間、オフの状態で最大約7.5時間とのこと。また、約15分間の充電で約60分間使えるとのことで、日常使用する上では十分なスタミナを持っていそうだ。
スマートフォンのアシスタント機能である「Googleアシスタント」「Siri」との連携も可能で、電話の発信、音声操作などもWI-C600Nからできる。
また、WI-C600Nの充電端子はUSB Type-Cなので、スマートフォン用の充電器やモバイルバッテリーでも手軽に充電できるので、その点も便利だろう。
ネックバンド型のイヤホンだとイヤホン本体にバッテリーを搭載させずに済むのでケーブルレスタイプよりもイヤホンが軽く装着感も基本的には良いし、音にもこだわれるので、トータルバランスに優れたタイプだと思う。注目製品の一つとなりそうだ。
なお、すでに予約販売は始まっている。
下に掲載したのはAmazon.co.jpでの商品リンクで、本記事執筆時点での販売価格は19,310円(税込)となっている。
【情報元、参考リンク】
・ソニー/WI-C600N製品ページ