<▲写真:右が楽天モバイルネットワーク 代表取締役社長 山田善久氏> |
包括免許を取得したことで、基地局からの電波の発射が可能となる。楽天モバイルネットワークは今秋より携帯電話キャリア事業を開始予定で、着々と準備を進めている。
今後も基地局およびネットワークの構築を進めるとともに、今回免許を取得した関東、東海、近畿以外のエリアにおいても順次、免許の取得準備を進めていくという。
楽天が携帯電話キャリア事業を始めるのは今秋の予定で、10月までは1年を切っている。
当然ながら全国のエリアをきめ細かくカバーするには時間が足りず、当面はau(KDDI)の回線網で補う。昨秋楽天とKDDIは通信、決済、物流といった複数分野にまたがる提携を決め、楽天は携帯電話サービスにおいて、auの回線網を活用していく(詳しくはこちらの記事参照)。
具体的にどういうことかというと、自前の通信インフラの準備が整ったエリアについては自前のインフラを使い、そうでないエリアではau回線網を使う、という形だ。自前のインフラが整い次第、そのエリアでは順次自前のインフラによる通信サービスに切り替えていく。これを各エリアで順次続け、最終的に2026年3月末までに全国の通信インフラ整備を一通り終え、完全に自前のインフラでのサービス提供状態へ移行する予定となっている。
ちなみに今秋のサービス提供開始時の自前インフラのエリアは東京23区、大阪市、名古屋市のみ。
一見少なく感じるが、結局のところauの回線網で補うだけにサービスの提供開始時から通信品質に関しては十分以上の状態でのスタートとなることが予想される。
となると、気になるのはサービスの詳細や料金プラン、取り扱う機種のラインナップなどとなってくるだろうし、楽天グループの各種サービスとの連携などにも注目だろう。
いずれにしても、比較的大きな動きがない近年の携帯電話キャリア3社を見ていると、第4のキャリアの参入は本当に楽しみだ。
【情報元、参考リンク】
・楽天/プレスリリース