このサービスの提供元はINFORICHが提供する「ChargeSPOT(チャージスポット)」と呼ばれるもので、イオン以外でも対象スポットで利用できる。今回は新たにイオンの対象店舗にも導入されたということで、格安スマホサービスのイオンモバイルのユーザーでなくても構わない。NTTドコモやau、ソフトバンク、もしくは他の格安スマホサービスのユーザーでも利用できる。
使い方は難しくなく、スマートフォンにChargeSPOTのアプリをインストールして、対象店舗に設置された「バッテリースタンド」で表示されているQRコードをアプリで読み取り、手続きを行うことでモバイルバッテリーを借りることができる。
あとは使い終わってから返却すればいいだけだが、返却は借りた店舗だけでなく他の店舗でも構わないし、ChargeSPOTの設置店舗であればイオンリテールの店舗でなくても構わない。それこそ県を跨いでの返却も可能となっている。
利用料金は1時間以内の利用だと税込108円、以降48時間以内の利用でプラス108円と安価だ。
万一48時間以内に返却できなかった場合はそのモバイルバッテリーを買い取ることになり、端末保証代金として追加で2,139円(税込)かかる。とはいえ、返し忘れた場合に料金が跳ね上がり続けるというわけでもないので、その点は安心だし、ある意味モバイルバッテリーの販売スタンドのようなものでもある。
なお、ChargeSPOTで借りられるモバイルバッテリーの容量は5,000mAhで、出力が5V/2Aのもの。
108円+108円+2,139円で購入すると考えるとAnkerの製品などと比べて機能面も含めて若干割高だが、過度に高いというわけでもない。基本はレンタルで買い取りも可能だという自由度も考慮すると良心的価格帯だと思う。
出力端子はここ1、2年のAndroidスマートフォンの多くで使われているUSB Type-Cの他、それ以前の機種を中心に使われていたmicroUSB(micro-B)、そしてiPhoneのLightningをサポートしている。
<▲図:利用イメージ> |
イオンがモバイルバッテリーのシェアリングサービスの導入を決めた理由は、イオンモバイルに寄せられるユーザーからの声を考慮してのようだ。
モバイルバッテリーを持ち歩く方が多い中、「荷物を少なくしたい」や「バッテリーの充電を忘れてしまう」という声、「スマートフォンを預けることなく買い物をしたい」といった声があるという。
そこでモバイルバッテリーを必要な時だけ持ち出せて、気軽に充電できて、イオン内での買い物中であってもスマートフォンを携帯しつつバッテリーの充電ができる、という環境の提供が利便性向上に繋がるのではないか、としている。
普段イオンを利用しない方であっても、バッテリーが切れかけた時の駆け込み場所の一つとして覚えておくといいかもしれない。ただし、対象店舗は現時点ではイオン全店ではないので注意して欲しい。
【情報元、参考リンク】
・イオン/プレスリリース(PDF)
・ChargeSPOT公式サイト