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【一条真人的Androidライフ】第145回:ROG Phoneとゲームアプリの関係

最近、スマホのゲームがかなり人気なようで、ASUSはついに「ROG Phone」という強力なハードスペックを持つ機種を投入してきた。

<▲図:ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone」>

現在最強レベルのプロセッサをさらにオーバークロックして搭載し(Qualcomm Snapdragon 845を2.8GHzから2.96GHzにオーバークロック)、メモリ(RAM)も8GBを搭載するなど、基本スペックは非常に高いものになっている。さらに、専用のゲームコントローラをオプションで用意し、遊びやすい環境を整えようとしている。

コントローラを用意するというのは賛成だ。僕は前にこの連載でもタッチディスプレイだけではPC版から移植されたゲームを遊びにくいという話をした(「第141回:スマホゲームの普及がスマホを変える?」)。

しかし、その強力なハードスペックがそのままゲームの武器になるかというと……そう考えるのに難しい面がないではない。

なぜなら、スマホのゲームがなぜ人気なのかと言えば、その理由の一つにゲームの種類が多いということがある。そして、Androidというプラットフォームの中で、一般的なスペックやOSバージョンならば多くの機種で動くという「間口の広さ」があると思う。スマホはほとんどの人が持っているので、そんな人々が「ちょっとゲームが遊びたいな」と
思ったときに色々なゲームを遊べるというのが人気の理由の一つなのではないか。

ROG Phoneの利点はそんなAndroidのゲームの中で処理が重い作品でも快適に遊べるというところにある。やや限定的なところにあるわけだ。

例えば「PUBGモバイル」が快適に動くとか、そういうことだ。一部のゲームがより快適に遊べるということで、スマホゲームの人気が高まっているというのとはまた違うところにターゲッティングすることになり、携帯ゲーム機などよりも市場が狭いということになるだろう。

つまり、ROG Phoneは携帯ゲーム機のように投入で新しい市場を開拓するのではなく、すでにある処理の重いゲームをより快適に遊ぶものであるというわけだ。まあ、コントローラによって、プレイのしやすさが向上するという面もあるとは思うが。

<▲図:ROG Phoneには拡張オプション機器が多数用意されている>

【参考リンク】
ASUS ROG Phone公式サイト
ROG Phoneについての記事


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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