2019年10月の携帯電話サービス提供開始を目指す楽天グループの楽天モバイルネットワークは29日、携帯電話サービス向け基地局の設置に向けて北陸電力が有する設備を活用することについての協議を開始したと発表した。
楽天モバイルネットワークはすでに基地局設置に向けて電力各社の協力を取り付けており、東京電力、中部電力、関西電力、九州電力との取り組みは発表済み。今回の北陸電力の設備活用に関しても同種の取り組みだ。
具体的には、北陸電力が保有する送電鉄塔、配電柱、通信鉄塔などを活用し、楽天モバイルネットワークが提供する携帯電話サービス向けの基地局機器を設置する。
なお、楽天モバイルネットワークは2019年10月に4Gのサービスから提供する予定で、その後の5Gサービス提供に向けた準備も進めている。すでにノキアソリューションズ&ネットワークスと組んで5Gの実証実験などを実施している。
とはいえ、少なくとも数年間はエリアカバーも含めた通信品質に関してはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった先行3社には及ばないと思われる。逆にそれをサービスや料金面でどのように補っていくのは注目だ。いずれにしても久しぶりに登場する新規事業者だけに、楽天がどのようなプランで打って出るのか楽しみだ。
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