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ドコモが2018-19冬春モデルを発表!スマホ7機種、ケータイ2機種、ワンナンバーフォン1機種、ルーター1機種

NTTドコモ(以下、ドコモ)は17日、都内で新製品発表会を開催し、今冬・来春モデルの新製品ラインナップを発表した。Androidスマートフォンは先日Googleから発表された「Pixel 3」「Pixel 3 XL」を含めて7機種、ケータイ(フィーチャーフォン)は2機種、特殊な機種なので後述するが「ワンナンバーフォン」が1機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種の合計11機種が新たに登場する。

<▲図:ドコモからも登場するGoogle Pixel 3とPixel 3 XL>

発売日が最も早いのは「Galaxy Note9 SC-01L」の10月25日で、「ワンバンバーフォン ON 01」が10月下旬、そしてPixel 3とPixel 3 XLの11月1日がそれらに続く。以降、順次発売となる。

予約受付はすでに一部機種で始まっている。Pixel 3とPixel 3 XLは19日10時からの予定だ。

各機種の詳細は個別の実機レポート記事で紹介する予定なので、本記事では概要と実機を体験してみて筆者の簡単なコメントをお伝えしたい。発売日が早いもの順に載せている。

<Galaxy Note9 SC-01L>

<▲図:ジョルテとの共同開発アプリを搭載するドコモ版Galaxy Note9>

・メーカー:サムスン電子
・発売日:10月25日
ドコモオンラインショップ/Galaxy Note9製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

Galaxy Note9は、専用スタイラス「Sペン」が最大の特徴のスマートフォン。auからも登場するが、ドコモ版にはジョルテと共同開発した「てがき手帳」アプリをプリインストールする。紙の手帳をデジタル化したようなアプリで、手書きでメモしていくスタイル。Galaxy Note9は今回のラインナップの中では「Xperia XZ3」「Pixel 3」「Pixel 3 XL」と同様にハイエンド機の一つとなる。



<ワンナンバーフォン ON 01>

<▲図:スマホの子機として使えるワンナンバーフォン>

・メーカー:ZTE
・発売日:10月下旬
ドコモオンラインショップ/docomo select・オプション品(ワンナンバーフォンはdocomo select扱い)
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

ワンナンバーフォンは特殊な製品。スマートフォンの子機として使う機種となり、音声通話、SMS、電卓といったシンプルな機能に特化している超小型・薄型の端末。スマートフォンへの音声通話をワンナンバーフォンで受けたり、ワンナンバーフォンから電話を発信することもできる。面白いのはBluetoothで繋いでいるわけではなく、ワンナンバーフォン自身に通信機能が搭載されているため、単体でシンプルな携帯電話機として使えること。親機のスマートフォンを家に置いたままワンナンバーフォンだけを持って外出しても、ワンナンバーフォンで電話を受けたり掛けたりできる上、SMSもできる。また、電話をしながらスマートフォンの画面を見たい場合などにも便利だし、他にも色々な使い方ができそうだ。



<Pixel 3、Pixel 3 XL>

<▲図:ドコモからも登場するGoogle Pixel 3とPixel 3 XL>

・メーカー:Google
・発売日:11月1日
ドコモオンラインショップ
・ドコモオンラインショップ/Pixel 3製品ページ(10月19日10時予約受付開始)
・ドコモオンラインショップ/Pixel 3 XL製品ページ(10月19日10時予約受付開始)
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

PixelシリーズはGoogleが「Nexus」シリーズの後に立ち上げたAndroidスマートフォンのリファレンスモデル。3代目になって日本上陸を果たした。GoogleがSIMフリーモデルを直販する他、ドコモとソフトバンクも取り扱う。ドコモ版では「月々サポート」による割引を受けられるため購入しやすいと思う。同じSnapdragon 845でもGalaxy Note9、Xperia XZ3よりもクロック数が若干落ちるがディスプレイ解像度がそれら2機種より若干粗いこともあり体感パフォーマンスは最も良く感じた。いずれにしてもGalaxy Note9とXperia XZ3のサイズを大きすぎると感じる方にはPixel 3が有力な選択肢になるだろう。Pixel 3 XLはPixel 3よりサイズが大きく、Galaxy Note9、Xperia XZ3と完全に競合するため、それらを選ぶ方も多いと思う。



<Xperia XZ3 SO-01L>

<▲図:ラウンドデザインが特徴のXperia XZ3>

・メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
・発売日:11月上旬
ドコモオンラインショップ/Xperia XZ3製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

Xperia XZ3は言わずと知れたソニーモバイルの「Xperia」シリーズの最新モデル。今冬のラインナップでは最も注目を集める製品だと思うし、ハイエンド機となっているが、Galaxy Note9と同じく大型スマートフォンなので、中型サイズを好む方はPixel 3を選ぶしかないかもしれない。一方で大型で構わないという場合、オーディオ・ビジュアル関連に優れ、カメラ性能、特に動画撮影には優れていることもあり、それらの面での性能を求める方はXperia XZ3一択になりそうだ。また、Xperia XZ3はPixel 3、Pixel 3 XLと並び、Android 9を出荷時から搭載する点も魅力的だろう。



<Galaxy Feel2 SC-02L>

<▲図:Galaxy Feel2は旧機種より若干大きくなった>

・メーカー:サムスン電子
・発売日:11月上旬
ドコモオンラインショップ/Galaxy Feel2製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

毎月1500円の割引がずっと続く「docomo with」の新製品。「Galaxy Feel」の後継機として登場するスマートフォン。個人的にはGalaxy Feelは手頃なサイズで好ましかったが、Galaxy Feel2はややサイズアップしている。サイズアップしたといっても近年の大型化してきた他の製品と比べれば十分コンパクトだが、Galaxy Feelのユーザーには大きいと感じるかもしれないので注意が必要だ。一方で大型化に伴ってバッテリー容量増加のほか、基本スペックが向上し、様々な点で改善されている。2年くらい前の機種を使っていて最近のゲームアプリが重いな、と思われている方が機種変更してもGalaxy Feel2は快適に動かしてくれるはず。もちろんGalaxy Note9などのハイエンド機と比べると限度があるものの、十分なパフォーマンスを持ち、多くの方が満足できると思う。



<カードケータイ KY-01L>

<▲図:カードケータイ>

・メーカー:京セラ
・発売日:11月下旬
ドコモオンラインショップ/カードケータイ KY-01L製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

電子ペーパー採用の特殊なケータイ。今回のラインナップで明らかに最も目立った変わり種だと思う。AmazonのKindle、ソニーのReaderや楽天Koboなどの電子書籍リーダー端末で採用されている電子ペーパーと同じく、書き換え時以外はディスプレイで電力を消費しないのでバッテリーが本当に長く持つ。カードケータイ採用ディスプレイはE-Inkのもので、サイズは2.8インチ、解像度は480 x 600ドット。ちゃんと音声通話、Webブラウザ、SMSなどを利用でき、テザリングもできる。ただ、レスポンスはやはり若干悪く、少し待つので、本格的なメイン機として使うにはキツいように思う。筆者自身は電子書籍リーダー、E-Inkの大ファンで初期のSony Readerの頃から買い続けているが、ちょっと携帯電話にはまだ向かないように思う。ドコモとしても2台持ちでの利用を想定しているようだ。2台持ちなら悪くないように思う。また、カードケータイはAndroidベースのカスタマイズOSを採用しているようだが、スマホではなく「ドコモ ケータイ」扱いなので料金プランも他のフィーチャーフォンと同じだ。Google Playからのアプリの追加インストールなどもできないので注意して欲しい。



<AQUOS sense2 SH-01L>

<▲図:AQUOS sense2は普及価格帯の機種としては非常に優れた出来>

・メーカー:シャープ
・発売日:今冬
ドコモオンラインショップ/AQUOS sense2製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

シャープのエントリー/ミドルエンド向け機種「AQUOS sense」の後継機種。「docomo with」のラインナップに加わる。AQUOS sense2はauからも発売になるが、今冬モデルの中では個人的にはかなり良いと思う。もちろんハイエンド機種と比べれば性能・機能面で劣る部分もあるが、手頃な価格、基本的なパフォーマンスの良さ、持ちやすさ、操作のしやすさなどからとても魅力的に見える。とにかく持ちやすく操作しやすい。一般的なエントリークラスの機種よりもハイグレードだし、ウェブ、SNS、メール、ちょっとしたアプリしか使わない方の場合、相当満足できると思うし、指紋センサーがタッチタイプの「ホーム」キー、「戻る」キー、「履歴」キー代わりになるのがとても便利。出荷時の設定では使えないので購入後に「設定」から辿って設定しておきたい。右にスワイプで戻る操作、左にスワイプで履歴表示、タップでホームとなっている。



<らくらくスマートフォン me F-01L>

<▲図:らくらくスマートフォン me>

・メーカー:富士通
・発売日:2019年春
ドコモオンラインショップ/らくらくスマートフォン me F-01L製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

「らくらくスマートフォン me」の後継機種で、こちらも「docomo with」のラインナップとして販売される。旧機種よりも明らかに操作しやすくなっていて驚く。外観は普通のスマートフォンで、今回のラウンド形状は非常によくできていて、とにかく持ちやすくタッチ操作しやすい。スペックが良くなってきて基本的挙動が良くなっているので、サクサク動く。スクロールも非常にスムース。また、ちょっと押し込むことでの決定操作も感触がいい。花の写真を撮ると名前を教えてくれるアプリなども搭載していて、それも結構ゲーム感覚で楽しめそうだった。



<AQUOS ケータイ SH-02L>

<▲図:AQUOS ケータイ>

・メーカー:シャープ
・発売日:2019年春
ドコモオンラインショップ/AQUOS ケータイ SH-02L製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

「AQUOS ケータイ SH-02L」は発売日が来春ということもあり、今回の発表会では本格的に動くデモ機が用意されていなかった。そのため、あまり体感コメントは書けないが、キーを押した時の感覚が旧モデルよりも重いというかハッキリとした押し心地がある点がまず違う。個人的には旧モデルの軽い感じの方が好みだが、展示会場で説明員の方が言うには、押した感覚が明確な方を好む方が多いということなので、こちらの方が良いのかもしれない。また、マップなどの表示で色を見やすく表示できたりもする。



<Wi-Fi STATION HW-01L>


・メーカー:ファーウェイ
・発売日:2019年春
ドコモオンラインショップ/Wi-Fi STATION HW-01L製品ページ
・実機レポート記事:後ほど公開し、リンクを追記予定

下り最大1288Mbps、上り最大131Mbpsに対応する超高速通信が可能なモバイルWi-Fiルーター。下り最大1288Mbpsのサービスは東名阪の一部エリアから開始され、HW-01Lが対応機種の第一弾となる。上り最大131MbpsについてはXperia XZ3も対応するが、それでも当面はXperiaとHW-01Lの2機種だけなので貴重だ。



《全体コメント》

全機種のデモ機(AQUOSケータイのみ完動するデモ機ではありませんでした)を触ってみてのコメントを最後の紹介します。ここは文体も変えてある程度印象が伝わるように書きます。すでにauの冬モデルが発表済み(こちらの記事参照)のタイミングでのドコモのラインナップの公開でしたが、正直な話、少し残念でした。おそらく2年前の機種のユーザーで、今冬モデルのハイエンド機への変更を考えていた方は悩んでいると思います。

というのも、ハイエンド機がXperia XZ3とGalaxy Note9しかないからです。体感パフォーマンスで見るとPixel 3、Pixel 3 XLの方が上かもしれません。しかし何もかもが最新、そしてメーカー独自の特徴も備えたハイエンド機、となるとXperiaとGalaxyのみです。別に2機種でも構いませんが、いかんせんデカくて重い。150g前後の重さのスマートフォンを使ってきた方がXperia XZ3、Galaxy Note9を触ると、おそらく筆者と同じようにデカく重く感じると思います。

となると中型のハイエンド機の選択肢はPixel 3しかないわけです。Pixel 3はとても良かったですし、最新OSへのアップデート保証もあるので、長く使えると思います。今や「Google Pay」で「Suica」や「楽天Edy」なども使えますので、ワンセグ/フルセグがないこと以外は国内メーカー製端末に対して不足の機能もありません。ですが、もう一つ二つ選択肢があっても、と個人的には思いましたし、できるならシャープの「AQUOS zero」がドコモにも並んで欲しかったところです。まあそれは致し方ない話ですが。

そのため、ハイエンド機を求めている方は大きくても構わないのであればXperia XZ3かGalaxy Note9かPixel 3 XL、それらの機種は大き過ぎる、というのであればPixel 3、もしくは夏モデルから選ぶ、ということになると思います。夏モデルは割引が増えて買いやすくなってきているので、逆に狙い目かもしれません。

一方で、Webサイトの閲覧やSNS、写真撮影程度の使用でハイエンドは不要、という方の場合、AQUOS sense2は相当良いと思います。間違いなくオススメしやすい機種です。Galaxy Feel2も良いですが先代Galaxy Feelのユーザーには大き過ぎると思われるかもしれません。大きさが気にならなければGalaxy Feel2も良いと思います。今回はこうしたミドルエンド機は質が向上していると思います。

また、らくらくスマートフォン meも素晴らしい仕上がりです。サクサク快適動作で操作もしやすく画面も見やすく、完成形と言っても良いくらいです。ワンナンバーフォンやカードケータイも変わり種で面白いですね。売れるかどうかはさすがに予測できませんが、できれば一定の成功を納めて欲しいところ。カードケータイはE-Inkディスプレイの書き換えレスポンスがどうしても気になる(これが電子書籍リーダー端末だと気にならない)のですが、ワンナンバーフォンは子機としてだけでなく親機として単独で使えるケータイとしても販売して欲しいくらいの出来でした。

モバイルルーターのHW-01Lも速くて良さそうです。専用クレードルが標準で同梱されるのも良いですね。

ということで、欲を言えば中型のハイエンド機がもう一つあれば、と思いましたが、それ以外では悪くないラインナップだと思います。

【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ
ドコモオンラインショップ/Galaxy Note9製品ページ
ドコモオンラインショップ/docomo select・オプション品(ワンナンバーフォンはdocomo select扱い)
ドコモオンラインショップ/Xperia XZ3製品ページ
ドコモオンラインショップ/Galaxy Feel2製品ページ
ドコモオンラインショップ/カードケータイ KY-01L製品ページ
ドコモオンラインショップ/AQUOS sense2製品ページ
ドコモオンラインショップ/らくらくスマートフォン me F-01L製品ページ
ドコモオンラインショップ/AQUOS ケータイ SH-02L製品ページ
ドコモオンラインショップ/Wi-Fi STATION HW-01L製品ページ
NTTドコモ/プレスリリース

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