旧モデルよりも3,000円高くなっているが、スペックを見ると、できる限り抑えていることも分かる。新モデルでは4Gに対応し、有機ELディスプレイやキーも進化、バッテリー容量も大幅増量されて1,000mAhで、それでいてボディサイズはほぼ同じ。
重さに関してはバッテリー増量分が影響し、旧モデルの約38gにはかなわないが、約52gと十分軽い。ボディサイズは約90 x 50 x 9.5mmだ。厚みがそれなりにあるため、「カードサイズ」と一言で言ってしまうと誤解を招きそうだが、縦横サイズはカードサイズだし、小型軽量であることは確か。
通信に関してより詳しく見ると、4Gでのデータ通信は可能だが、4Gを使っての音声通話技術である「VoLTE」には非対応だ。音声通話は3Gを使う。要するにVoLTE登場以前のスマートフォンやケータイと同じだが、現実問題としては特に問題ないと感じる方が大半だと思うの。
4Gでのデータ通信ができるとは言え、Webブラウザがないので、Webサイトの閲覧はできない。だが、テザリング可能なので、NichePhone-S 4GをモバイルWi-Fiルーター代わりに使うこともできる。
また、文字入力にはAndroid向けの日本語入力システムとしても定評ある富士ソフトの「FSKAREN」を採用。電話帳機能ではインポートとエクスポートに対応したので、他のケータイやスマートフォンから電話帳データをコピーし、復元できるようになった。
非常にシンプルなケータイで、カメラも非搭載だが、便利な機能の一つとしてボイスレコーダーを搭載している。音楽再生もできるし、Bluetoothにも対応しているのでBluetoothイヤホンも使用可能だ。
OSにはAndriod 6.0を採用しているが、カスタマイズされており、Androidスマートフォンとは違う。通信キャリアからリリースされているAndroidケータイをさらにシンプルにした機種というイメージだ。
メモリ(RAM)は512MBで、ストレージ(ROM)は4GB(ユーザー使用可能領域は約1.8GB)。ディスプレイは0.96インチのモノクロ有機ELで、解像度は128 x 64ドット。
SIMフリーの製品で、NTTドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの通信方式を採用する通信サービスを利用できる。具体的な対応リストも公開されているので、通信サービス選びの際の参考にして欲しい。
→NichePhone-S 4Gの対応SIMリスト
NichePhoneシリーズの場合、ほとんど見た目は電卓で、家の固定電話機よりもボタンが少ないくらいなので、スマートフォンやPCなどのIT機器が苦手という方には非常に魅力的に映ると思う。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色だ。すでに先行予約販売が行われている。
下はAmazon.co.jpでの商品リンクだ。
【情報元、参考リンク】
・NichePhone-S 4G製品ページ