公衆無線LANサービスなどを手掛けるKDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下、Wi2)は26日、同社がスマートフォン、タブレット向けに提供しているアプリ「ギガぞう」を通じて、災害時の共通Wi-Fiサービスである「00000JAPAN」をVPN接続で安全に利用できるサービスを無償で提供すると発表した。
00000JAPANはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの他、複数の企業が展開している公衆無線LANサービスを共通のSSID「00000JAPAN」で利用できるようにする取り組みで、災害時に運用中の際には誰でも気軽に無料で利用できる。ただし、大規模災害時などの緊急事態における通信確保を最優先としているため、接続時のパスワードも掛けられていないし、通信の暗号化もされていない。すなわちWi-Fiサービスとしてのセキュリティはできるだけ下げられている。
ユーザー登録やパスワード設定などを掛けてしまうと、緊急時に即座に使うことができなくなってしまうため、この措置は正しいと思う。
一方で、通信が暗号化されていないため、悪意のある人間が通信を傍受した場合、平文で流れているデータを盗み見ることも可能だ。そのため、通信各社は00000JAPAN利用時には金融機関のWebサービスや、各種Webサイト/サービスでパスワードを入力するようなことを避けるよう案内している。
そのため、基本的にはスマートフォン自体に何らかのセキュリティアプリ/ツールを入れておいた方がいいと思う。
しかし、セキュリティツールはスペックの低い端末の場合、スマートフォンの軽快さが損なわれる可能性もあるので、無条件で勧めるという訳にもいかない。できればWi-Fi通信自体も安全にしたい。そこで登場するのがVPN接続で、Wi2はギガぞうというサービスにおいて、VPNを介して通信を暗号化した上でWi-Fiサービスに接続できる機能を提供中だ。そもそもギガぞうは複数の機能で成り立つサービスで、その一つが各種無料Wi-Fiサービスを安全に使えるようにVPN接続。もう一つ大きな機能はLTE通信時のデータ圧縮機能だ。月々のLTEデータ量を少しでも抑えたい、という方向けに通信データを圧縮して減らすことができる機能だ。
それらの機能をギガぞうアプリで利用できる。
ただし、VPN接続機能は月額500円の有料会員限定機能として提供されており、これまでは無料会員は利用できなかった。しかし、Wi2は、今回、災害時に誰もが安心して00000JAPANを利用できるようにしたい、とのことで00000JAPANへのVPN自動接続機能を無償提供することを決めたという。
実際に使うかどうかは別として、スマートフォンにギガぞうアプリを入れておけば、いざという時は安心かもしれない。ちなみに、ギガぞうはauユーザーでなくても構わないし、誰でも利用できる。
「ギガぞう」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。
【情報元、参考リンク】
・ワイヤ・アンド・ワイヤレス/プレスリリース
・ギガぞう公式サイト
- Home-icon
- 通信サービス
- _通信サービス全般
- _ドコモ
- _au
- _ソフトバンク
- _楽天モバイル
- _UQ mobile
- _ワイモバイル
- _LINEMO
- _格安SIM/スマホ
- _WiMAX/WiMAX 2+
- 端末
- _端末全般
- _Androidスマートフォン
- _Androidタブレット
- _その他のAndroid機器
- _iPhone/iPad
- _その他の携帯電話端末
- _Wi-Fiルーター
- _ウェアラブル/IoT
- _周辺機器
- _アクセサリー
- _その他の製品
- アプリ
- _アプリ全般
- _キャンペーン情報
- _事前登録情報
- _ゲーム
- _ツール
- _エンタメ/スポーツ
- _ニュース/書籍/雑誌
- _ショッピング/グルメ
- _SNS/交流
- _ビジネス
- _カメラ/写真/動画
- _ライフスタイル
- _健康・フィットネス
- _その他のアプリ
- 取材/レビュー
- コラム
- 特集
- セール・キャンペーン情報
- 災害関連