Galaxy Note9の日本市場投入予定は現時点では明らかにされていないが、旧機種までと同様ならNTTドコモ(以下、ドコモ)、auから今秋・今冬に発売になる可能性が高い。とはいえ、実際に国内での発表が行われるのはドコモもauも今秋・今冬の新製品発表会の場が予想されるため、もうしばらく待つ必要がある。
Galaxy Note9のディスプレイは約6.4インチ(解像度:2960×1440ドット)のSuperAMOLED(有機EL)で、左右のエッジ部は曲面になったデュアルエッジスクリーンとなっている。フロントデザインからは旧モデルからの変化はあまり感じられないと思う。
<▲図:Galaxy Note9(オーシャンブルー)> |
しかし今回、とても大きく変わったものがある。それはGalaxy Noteシリーズ最大の特徴である専用スタイラスの「Sペン」だ。
<▲図:Sペン> |
Sペンはこれまで電磁誘導方式を採用してきたが、今回、それに加えてBluetooth 5.0に対応した。スタイラスとしての手書き入力は従来通り電磁誘導方式で行われるので、感触は変わらない。一方、Sペンに小型のバッテリーが内蔵され、Bluetooth 5.0でGalaxy Note9本体と通信することも可能になったので、それを活かしたリモコン操作機能が導入されている。
例えば、プレゼンテーションを行う際、Sペンのボタンでスライドを送ったり、戻す操作ができる。他にもカメラのリモコンとして使ったり、YouTubeアプリでのリモコン操作もできる。カメラの場合、Galaxy Note9をどこかに立てかけた状態で、Sペンを持って離れた場所からシャッターを切るようなことができる。これは結構便利かもしれない。
<▲図:Sペンでのシャッター操作も可能> |
しかも、Sペンでのボタン操作に関してはサードパーティのアプリでも利用できるようにSDKが公開される予定なので、それを使ってアプリにSペンのリモコン機能を導入するものも出てくるかもしれない。
また、カメラも進化している。今やトレンドとなっているが、AI機能を活かしたシーン認識が可能となっている。自動的に最適と思われるシーンを認識し、それに合わせた設定で撮影できる。背面メインカメラはデュアルカメラになっていて、標準カメラと望遠カメラの構成。基本的には「Galaxy S9/S9+」と同じで、光学式の手ブレ補正も搭載する。
独特の特徴はそれほどないが、負荷が重いとき、端末が過剰に熱くなるのを防ぐため、「Carbon Cooling System」と呼ぶ冷却システムを搭載する。さすがにファンを搭載するわけではないが、高効率の放熱性能を持つ設計になっているという。しかも、ソフトウェア面でも発熱しにくいよう、AIを活用して処理を調整するようになっている。
ハードウェアの基本スペックは、OSがAndroid 8.0、CPUがサムスン電子のExynos 9もしくはQualcomm Snapdragon 845(オクタコア2.8GHz + 1.7GHz)で、メモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GB、もしくはRAMが8GB、ROMが512GB、外部メモリとしてmicroSDカードスロットも搭載する。
バッテリー容量は4,000mAhで、ボディサイズは約161.9×76.4×8.8mm、重さは約201g。
ネットワークはもちろんドコモとauで実際の通信速度は異なるが、ハードウェアとしては4つのアンテナで同時通信する「4x4 MIMO」もサポートすることで、下り最大1.2Gbpsでの通信ができる。
カラーバリエーションはミッドナイトブラック、メタリックカッパー、オーシャンブルー、ラベンダーパープルの4色だが、取り扱う地域や通信事業者で異なる。
<▲図:左から順にラベンダーパープル、ミッドナイトブラック、メタリックカッパー> |
いずれにしても日本市場での発表にも注目だ。
【情報元、参考リンク】
・サムスン電子/プレスリリース
・Galaxy公式サイト