<▲表:製品ラインナップ(※タップして拡大)> |
オムニチャージは非常用電源のような大型のバッテリーではなく、スマートフォン/タブレット等のモバイル機器向けのモバイルバッテリーと同程度のサイズながら、多機能・高性能、安全対策機能を持ちつつ、AC、USB-A(フルサイズ)、USB Type-C出力が可能といった点が大きな魅力となっている。
筆者は普段、10,000mAh、場合によっては20,000mAhクラスの容量を持つモバイルバッテリーを携帯しているが、それとは別に、主に非常用として120,000mAhでAC/USB出力を搭載するポータブル電源、同じく50,000mAh程度でAC/USB出力可能なポータブル電源も使っている。実際には非常用だけでなく、アウトドアなど屋外で使うこともあるが、いずれにしてもAC出力に対応したモバイルバッテリー/ポータブル電源はかなり便利だ。
家庭用コンセントを使う家電をそのまま使えるので、それこそノートパソコンも使えるし、重宝している。
しかし、そうしたポータブル電源の厄介な点は大きく嵩張ること。50,000mAhクラスの製品ならカバンに入らないことはないが、歩いて持ち運びたいとは思わない。自動車などでないと持ち運びは厳しい。
一方、今回オムニチャージからリリースされた製品は最大でも20,400mAhで、サイズも約127×122×27mm、重さ約611gと、携帯できるサイズであることが魅力的だ。ノートパソコンやタブレット程度なら十分で、実際、以前Macbook用に20,000mAhクラスのバッテリーを携帯していたが、外出先で常用するほど重宝していた。その製品にはAC出力はなかったが、オムニチャージの場合はAC出力が可能なので用途は幅広い。
<▲図:Omni13> |
<▲図:Omni20> |
今回登場した3製品のリストは下記の通り。バッテリー容量、最大出力、価格も記している。
- Omni13:13,600mAh(49Wh)@3.6V、65W、19,224円
- Omni20:20,400mAh(73Wh)@3.6V、100W、32,184円
- Omni20 USB-C:20,100mAh(72.3Wh)@3.6V、100W、25,704円
より詳しい比較は記事冒頭の表を参照して欲しい。
Omni13とOmni20にはAC/HVDC、USB-A(2ポート)、5.5×2.2mmバレルポートが搭載されているが、Omni20 USB-CにはUSB-A(2ポート)とUSB Type-C HUB(2ポート)のみとなっている。AC対応はOmni13とOmni20のみなので注意が必要だ。
家庭用コンセントと同じように使えるが、注意したいのは出力だ。
お湯を沸かしたり、加熱する製品の場合、それなりに電力を必要とするのでOmni13の最大65W出力では不足するかもしれない。製品選びの際には、オムニチャージをどの電気製品で使うのかを考える必要がある。それこそ暖房機器などの場合は電気毛布などを除くと100W出力でも厳しいので、そうなってくるとオムニチャージではなく、最大300Wや400W出力が可能なポータブル電源を選択する必要がある。
オムニチャージの場合は、そこまでの電力を必要としない家電製品やIT機器などに向いている、ということになる。また、停電時などにLEDのデスクライトのような小型ライトの電源として使うのもいいかもしれないし、小さな扇風機くらいならそれなりの時間連続して使えるはずだ。
なお、もう一つ嬉しい特徴はパススルー充電が可能なことだ。オムニチャージへの充電を行いつつ、各ポートからの出力も可能なので使いやすい。
出力機能では、接続機器を自動的に認識して、最適な電源出力に調整する機能を搭載している。また、温度が高すぎる場合や、接続端末が適切な電圧で充電されていない場合などには自動的に接続を切断する保護システムも搭載する。
オムニチャージに限らず、AC出力を持つモバイルバッテリーは何か一つ備えていると災害時などにも役立つので、この機会にチェックしてみることをお勧めしたい。
下に掲載したのはAmazon.co.jpでの商品リンク。
【情報元、参考リンク】
・オムニチャージ公式サイト
セールスポイントは「DC出力」ではなく、「AC出力」の誤記かと思います。
返信削除バッテリーそのものがDCで、家電品はAC駆動ですから・・・。
コメント欄でのご指摘ありがとうございます! 編集部にて改めて確認しましたところ、ご指摘通りの間違いがいくつも見られました。DCとACが混同した混乱を招く記事になっていましたので訂正しました。読者の皆さま、メーカー/販売代理店をはじめとする関係者の皆さまにもご迷惑お掛けし、申し訳ございません。
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