<▲図:資産譲渡に関する各社の関係図> |
資産の譲渡日は8月21日の予定で、以降はドコモがトメレタのサービス運営を行う。
注目すべき点は駐車場に関するサービスはすでにドコモも提供していること。東京都心部を中心に時間貸しが可能な「docomoスマートパーキングシステム」を昨年7月より運営している。このサービスは平日昼間の時間帯を中心とした短時間駐車に利用されており、都心部の新たな時間貸し駐車場の開設に寄与している。
一方、トメレタでは、駐車場の貸し主の初期コストが不要であるという特長を生かして、都心部から郊外に存在する遊休地を中心に約500地点で一日貸しの駐車場を提供している。最大31日前からの予約も可能で、スポーツや娯楽イベントの観戦者などを中心に利用されており、週末や休日の駐車場不足解消に寄与している。
トメレタとdocomoスマートパーキングシステムはこのように利用スタイルも異なるため、完全に競合するサービスというわけではなく、相互補完できる関係にある。
<▲図:運営駐車場の相互利用イメージ> |
そのため、ドコモは、両サービスの連携に取り組んでいく。コンタクトセンター機能やサービス提供インフラなど、サービスの提供体制も統合していく。
例えば、娯楽イベントが開催される場所近くの駐車場では、トメレタで31日前から一日貸し、平日やイベントがない日にはdocomoスマートパーキングシステムのアプリ「Smart Parking Peasy」を通じて当日に時間貸しを行うといったように、需要の変動に合わせていく。また、遊休不動産に対して、電源工事不要のdocomoスマートパーキングシステムで自動車用の駐車場を開設し、残った小スペースをトメレタを介してバイク用の駐輪場として運営するなどの取り組みも行う。
【情報元、参考リンク】
・NTTドコモ/プレスリリース
・トメレタ公式サイト
・docomoスマートパーキングシステム