市場調査会社のMM総研は20日、「国内MVNO市場規模の推移(2018年3月末)」と題した調査レポートを発表した。「MVNO」は、他社のインフラを使って通信サービスを提供する事業者なので、必ずしも「格安SIM/通信サービス」だけを示す言葉ではないが、近年の国内市場では実質的にはほぼ格安SIM事業者を指すので、本記事でもそのイメージで伝えたい。
また、同社の調査ではその格安SIMのことを「MVNO事業者がSIMカードを活用し、独自の料金プランで提供する独自サービス型SIM」と記しているが、本記事ではそれも格安SIMという言葉で扱うのでご了承いただきたい。
さて、その格安SIMだが、3月末時点での回線契約数は1082.8万回線に達しているという。
ついに1,000万件の大台を突破した。前年同期は810万回線なので、33.7増となる。
ただし、契約数が伸びてきたとはいっても、NTTドコモやau、ソフトバンクら通信キャリアの携帯電話契約数も含めた国内全体での契約数に占める格安SIMの比率は6.4%となっている。比率も伸びてはいるものの、依然として通信キャリアも強い。
通信キャリアも現在は、例えばNTTドコモが「docomo with」という期間制限なくずっと毎月1,500円引きという購入スタイル(対象機種のみ)を導入し、格安SIM市場と対抗するような低価格端末を投入したり、auやソフトバンク、ワイモバイルも同じく低価格端末を投入するなど、格安SIM市場と真っ向から対立する端末や料金プランを出してきている。そうした動きもあって、格安SIMの成長が鈍化しているとMM総研は見ているようだ。
では、その格安SIM市場の事業者別シェアはどうだろうか?
プラスワン・マーケティングが提供していた「FREETEL SIM」を承継した楽天が初めてトップに立った。FREETEL SIMを含めた「楽天モバイル」の契約数は162.2万回線。2位に「IIJmio」を提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)、3位に「OCN モバイル ONE」のNTTコミュニケーションズ、4位に「UQ mobile」のUQコミュニケーションズ、5位に「mineo」のケイ・オプティコムが続く。
IIJmio、OCN モバイル ONEは長く上位をキープしているが、追い上げ著しいのは楽天モバイルとUQ mobileだ。楽天モバイルは前述したようにFREETEL SIMの契約数を加えたことで一気に伸びたが、UQ mobileは特にテレビCMで認知度が大きく向上したものと見られ、契約数は100.8万回線と100万件を突破している。
楽天は2019年より通信キャリア事業にも参入するため、格安SIM/スマホサービスである楽天モバイルの扱い、位置付けがどのようになるのかも気になるが、久しぶりに新たに加わるキャリアによって、再び携帯電話業界に大きな動きが出てくることにも期待が募る。
(出典:MM総研)
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