<▲図:本記事では触れていないがローソンは「ローソンスマホペイ」と名付けた支払サービスの導入も予定している> |
というのも、楽天ペイはスマホのディスプレイにバーコード(QRコード)を表示させてレジで読み取ってもらうだけでいいからだ。こうした楽天ペイのような支払い方式は、対応機種が多いということでは優れている。
そして、ローソンは楽天ペイだけでなく、「Alipay」(アリペイ)などにも対応している。
Alipayというのは、中国のAlibaba(アリババ)系のキャッシュレス支払いシステムだ。日本のユーザーだけでなく、中国のユーザーも利用できることになり、最近増えた中国からの旅行者なども利用できる。今はまだ2018年の半ばだが、2020年には東京オリンピックが開催され、より多くの観光客が来日することだろう。
そのとき、ローソンはより多くの顧客を集めることになるのかもしれない。中国のキャッシュレス化は進んでおり、Alipayでの支払いができることは重要な差別化となるだろう。それはもちろん、セブン-イレブンやファミリーマートなどがAlipayに対応しないままだったら、ということになるが。
FeliCaとバーコード(QRコード)方式のどちらが優れているのか? ということを考えるとき、交通機関での高速処理での利用を除けば、買い物の際のレジでの使用だと、バーコードでも問題はない。しかし、それは以前では考えられないほど、スマホの機能と処理能力が向上し、普及した、ということが大きいと思う。おサイフケータイは、スマホ以前の携帯電話の時代に搭載され、実用化された技術だ。その頃の携帯電話でQRコードでの支払い方式を考えてみても、物理的な非接触通信チップを搭載する方が現実的だったと思う。
しかし、現在のように優れた処理能力を持ち、ディスプレイもカメラ機能も優れたスマホであれば、バーコードの表示、そして読み取りも精度よく素早く行うことができるわけで、FeliCaと比べて汎用的、という点では非常に優れ、コスト面でも魅力を持つ、ということなのだろう。
さて、2020年のローソンはどうなっているだろうか?
記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
→「一条真人的Androidライフ」の他の記事はこちら
本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!
本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!