<▲図:観測画面(アンテナ正面方向)> |
要するに電波状況を現実世界の背景に重ねてビジュアルで確認できる、という訳で、ちょっと不思議な感覚の体験ができそうだ。
<▲図:観測画面(アンテナ背面方向)> |
もちろん一般ユーザー向けに市販される装置ではないが、23日から25日まで東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2018」内の「5G Tokyo Bay Summit 2018」において展示されるので、関心がある方は足を運んでみよう。
<▲図:ヘッドマウントディスプレイを使っての実際の観測例> |
今回開発されたビジュアライザはいくつかのコンポーネントから構成される。
新たに開発されたという192素子からなる超多素子の円筒アレーアンテナ、電波の到来特性をリアルタイムで測定するデジタル受信処理装置、360度カメラで連続撮影されたライブ映像に測定結果を重ね合わせて解析する装置、ヘッドマウントディスプレイで構成される。
<▲図:システム構成> |
5Gでは4Gまでで使われてきた周波数帯よりも高い周波数帯も使われるが、例えば6GHz帯以上の電波は現在使われている周波数帯と比べて、端末周辺の人間や車両などの影響を大きく受ける。そうした影響をリアルタイムに視覚的に確認できるのは、開発者や関係者にとってはとても便利そうだ。
実際、これを活かして、5G基地局の設置位置やアンテナ方向の選定などの置局設計を効率的に実施できるという。
【参考リンク】
・NTTドコモ/プレスリリース