<▲図:完全独立型のJabraのヒアラブル・イヤフォン> |
スマートフォンでも音声で入力したりコマンド指示したりというのは以前からできたわけだが、スマホを手に持って音声入力というのはあまりスマートでもない。というより、スマートフォンの使い勝手を飛躍的に向上させている、というわけでもない。
それに対して、最近増えてきた「ヒアラブル・イヤフォン」というジャンルの製品は、AIボイスアシスタントの情報を音声で知らせてくれるイヤフォンで、音楽などを聴いている時でも情報を声で教えてくれる。
スマートフォンからの情報プラス音楽を聴くことができるイヤフォンなのだ。
ヒアラブル・イヤフォンは各社が手掛けているが、例えばソニーモバイルの「Xperia Ear Duo」やNain(ネイン)の「Zeeny」などがある。
<▲図:ソニーモバイルのXperia Ear Duo> |
<▲図:普通のワイヤレスイヤフォンの外観を持つネインのZeeny> |
Zeenyは構造が普通のイヤフォンであるのに対して、 Xperia Ear Duoは、オープン構造で外部の音を聞きやすくしているのが独自の特徴だ。周囲の環境音をある程度シャットダウンとしたいならZeenyのような普通のイヤフォンを選び、そうでないならXperia Ear Duoがいいだろう。というか、Xperia Ear Duoは主に外で使うことを想定した製品だと言える。
さらにXperia Ear Duoでは、4つのマイクを搭載し、ビームフォーミング技術を活用して装着者の声を認識しやすくしている。ソニーのAV機器におけるノウハウが色々と活かされた製品だ。
しかし、弱点は価格の高さで、Zeenyが13,000円程度であるのに対して、Xperia Ear Duoはリッチなハード構造から3万円程度の価格となっている。ちなみに、Zeenyの発売日は5月下旬の予定だ。また、先日Jabraもスポーツ向けヒアラブル・イヤフォン「Elite Active 65t」などの「Elite」シリーズの製品を発表している。こちらも5月14日以降に順次発売となる。
さて、ヒアラブル・イヤフォンの特徴は、ボイスアシスタントの声と音楽を同時に聴くことができて便利だ、というのが特徴なのだが、スマートスピーカーでボイスアシスタントの便利さが広く受け入れられ始めていることから考えると、このジャンルのイヤフォンの市場性も高いのではないかと思う。
問題はボイスアシスタントなどの声と音楽の音のバランスというか、どう両立させるかという点で、それには多くの意見や使い方があると思うので、多くの人にとって快適だと感じられるものになるには時間がかかるのかもしれない。
まあ、スマートフォンにとっては、新しい使い方、可能性が生まれたわけで、喜ばしいことだと思う。
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記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
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本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!
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