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ソフトバンクが5Gの実験で、高速移動時に1ms以下の低遅延通信に成功

ソフトバンクは27日、第5世代移動通信システム(以下、5G)の実験について、時速50kmから90kmの速度で移動中のトラックと実験基地局間での信号伝送試験を行い、無線区間(片道)の遅延時間が1ms以下となる低遅延通信に成功したと発表した。


また、トラックの隊列走行実験において、後続車両に搭載されたカメラで撮影した4K解像度の映像を、車両間通信によって先頭車両に配信する大容量映像のリアルタイム伝送にも成功したという。


今回の実験では主に3点が確認された。

まずは、冒頭で紹介した1ms以下の低遅延通信だが、この実験では、4.7GHzを使用し、5Gの実験基地局とトラック搭載の5G移動基地局間での通信となっている。トラックが時速50kmから90kmで走行中でも1ms以下での通信に成功している。

<▲図:高速移動時における1ms以下の低遅延通信について>

次に隊列走行実験だが、こちらでは2点確認されている。

まずは、実験基地局を介さず、後続車両と先頭車両の直接通信実験から見ていきたい。後続車両のカメラで撮影した4K映像をリアルタイムで先頭車両へ伝送することに成功している。この車両間直接通信には28GHz帯を使用し、伝送速度は1Gbps。次に4.7GHz帯を使った実験も実施している。同じく4K映像を後続車両から先頭車両へ伝送するわけだが、ここでは車両間の直接通信ではなく、5Gの実験基地局を経由している。伝送速度は約200Mbps。この実験にも成功し、低遅延かつ映像を先頭車両のモニターで確認できたという。

<▲図:車両間直接通信による4K映像のリアルタイム伝送について>

<▲図:5Gの基地局を経由した4K映像のリアルタイム伝送について>

5Gの実験は通信各社が実施し、2020年の商用サービス提供開始に向けた準備が着々と進んでいる。

【情報元、参考リンク】
ソフトバンク/プレスリリース

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