複数の自律飛行ドローンを利用した遠隔での巡回警備によって、不審者の発見や注意喚起、不審火の発見、夜間警備など、セキュリティ強化に繋がるという。
通信会社のKDDIがどのような関わり方をしているのかというと、同社はドローン専用基盤「スマートドローンプラットフォーム」を構築し、4G LTEネットワークと合わせて提供する。テラドローンは運行管理システムを開発・提供する。セコムは警備アプリケーションの開発の主体となり、また実際の警備における管理・操作なども担当する。
では今回の実験で用いられたドローンは一体どのようなものなのか? また、どういった巡回警備を行うのか? 実験はどのようなものだったのか? など、その詳細は下記のYouTube動画でよく分かる。
実験の舞台は敷地面積45万坪の「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」。4機のドローンが上空を飛行し、施設を監視する。管理センターには複数のモニターが並び、ドローンの様子、映像が映し出され、管理操作は前述の通り、実際の警備を想定してセコムが担当している。
ドローンは全てが同じ役割を担うのではなく、高高度で広域監視する俯瞰ドローンと、低高度で巡回監視するドローンに分かれている。
広範囲にきめ細かく監視できることは動画からも理解できる。すぐにでも実用化できそうなレベルに見えるが、今後、実際に徐々に導入されそうだ。少なくとも屋外の広大なレジャー施設などでは明らかに固定監視カメラによる体制よりも良さそうだ。
件名に「まるでSF世界」と書いたが、自律飛行するドローンが上空から監視する姿は、本当にSF世界のようだ。しかし、上空に無数のドローンが飛んでいると若干怖さも感じるが、数機程度ならレジャー施設で遊んでいても気にならなそうだ。そうなると不審者を早期発見できたり、トラブルを未然に防げる可能性が高いため、魅力的な監視ソリューションと言えるかもしれない。
【情報元、参考リンク】
・セコム/プレスリリース