<▲図:3月1日(中央ヨーロッパ時間)に閉幕した「Mobile World Congress 2018」> |
それはさておき、今年もモバイル通信関連イベント「Mobile World Congress(MWC)」がスペイン・バルセロナで開催されました。2年前に初参加した筆者ですが、残念ながら今年も日本にお留守番となりました()
MWCといえば、このイベントに合わせて発表される新しい携帯電話、スマートフォンやタブレットが見逃せません。そこで今回は、MWC 2018に合わせて発表されたハイエンドAndroidスマホをいくつかご紹介します。
■Galaxy S9/S9+
(メーカー:サムスン電子)
<▲図:Galaxy S8/S8+の正統進化といった面持ちです> |
何と言っても外せないのは、サムスン電子の「Galaxy S9」「Galaxy S9+」です。その名の通り、サムスン電子のメインストリームなフラグシップ機「Galaxy S」シリーズの最新作です。
先代の「Galaxy S8」「Galaxy S8+」で大幅なデザインチェンジをしたせいか、今回のS9/S9+はパッと見であまり変わり映えしません。しかし、アウトカメラのセンサーが新しくなり、レンズの絞りを変える機構が新たに付きました。S9+については「Galaxy Note8」と同様に「広角・望遠」という組み合わせのデュアルカメラ化しました(絞り調整機構は広角カメラにのみ搭載)。
アウトカメラのセンサーはメモリー(DRAM)を内蔵していて、最大960フレーム/秒のスローモーション撮影や、画像の高速合成による暗所撮影時のノイズ低減機能も備わっています。インカメラについてはNote8と同一スペックですが、自分にそっくりな顔を持つ「ARアバター」を作成する機能が付きました。
生体認証はS8/S8+、あるいはNote8と同一仕様なのですが、以下のようにな改善が加わっています。
・指紋センサーの位置がアウトカメラ下になった
・指紋データ登録を「スワイプ(指をなぞる)」でやるようにしたことで登録時間短縮
・「虹彩認証」と「顔認証」を併用する「インテリジェントスキャン」を搭載
こうして見ると、中身はだいぶ改良されていることが分かります。とりあえず先行発売の市場では3月16日(それぞれの土地の時間)に発売されます。例年通りなら、日本でも5~6月あたりにお目見えするかもしれません。
■Xperia XZ2/XZ2 Compact
(メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ)
<▲図:昔の「Xperia ZL2」を何となく思い出すデザインに> |
海外市場でも自社開発のスマホを発売しているソニーモバイルコミュニケーションズは、Xperiaスマホのハイエンドモデル「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」を発表しました。
大きな特徴としては、デザインを刷新し、他社でも採用が相次ぐアスペクト比18:9の縦長ディスプレイを採用したことが挙げられます。また、XZ2については、テイストは異なるものの久しぶりのガラスボディーとなっています。XZ2 Compactについては、Xperiaのハイエンドコンパクトとしては初めて「フルHD(1920×1080ドット)」を超えるディスプレイを搭載していることが地味にポイントです。
カメラ機能面では、インカメラでも「3Dクリエイター」を作れるようになり、スーパースローモーション撮影で出力できる動画の最大解像度がフルHDに引き上げられました。
が、デザイン変更はもとより、アナログのイヤホンマイク端子がなくなってしまった(USB Type-C端子からの変換で対応)ことがかなり議論を呼びそうです。Galaxy S9/S9+と同様に、両機種ともに日本でも5~6月あたりにお目見えするかもしれません。
■ハイエンドスマホの発表は分散傾向?
<▲図:「HUAWEI P20」が3月27日(中央ヨーロッパ時間)にパリで発表されます> |
MWCといえばモバイルの祭典ではありますが、ハイエンドスマホの発表はその後に行われるケースが最近では多いです。HuaweiはMWC 2018では新ノートPC「HUAWEI Mate Book X Pro」を発表したものの、新しいハイエンドスマホ「HUAWEI P20」の発表会は2018年3月27日(中央ヨーロッパ時間)に別途パリでやるそうです。
また、ソニーモバイルコミュニケーションズも、デュアルカメラのスマホの登場を示唆しており、早ければ8月にドイツ・ベルリンで開かれる「IFA 2018」で披露されることになりそうです。
ともあれ、これから登場する新スマホ、日本での発売を期待したいです。
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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