<▲図:1月に発売された「ドコモテレビターミナル」(左)と「Air Stick 4K」(右)> |
さて、1月を振り返ると、国内で2つの「Android TV」デバイスが登場したことが個人的には一番のトピックでした。1月18日にCCC AIRから発売された「Air Stick 4K」、1月30日にNTTドコモから発売された「ドコモテレビターミナル」がそれらです。
いずれも既存のテレビに接続する「セットトップボックス(STB)」という形式を取っていますが、ソニーの「BRAVIA」の上位機種のように、Android TV搭載のデジタルテレビもあります(海外だとソニー以外のメーカーも何社か採用している)。
ところで、この「Android TV」ってなんでしょう? 2回に分けてご紹介していきます。
■Android TVは「テレビやSTB用のAndroid OS」
<▲図:Android TVは「Android OS」のバリエーションの1つです!> |
名前からも察せますが、Android TVはデジタルテレビやSTB用のAndroid OSです。OSのカーネル(中枢部分)はスマートフォン・タブレット向けのAndroid、スマートデバイス用の「Android Wear」とも共通です。アプリの開発環境も共通です。
■UIはテレビ向けに最適化
Androidスマートフォン・タブレットはメーカーごとにホームアプリが異なりますし、Google Playにあるホームアプリと入れ替えることもできます。
それに対して、Android TVのホームアプリは基本的に全メーカー(端末)共通の「Android TV Launcher」で、リモコン操作に最適化されています。ホームアプリの入れ替えはできません。
<▲図:ドコモテレビターミナルのホーム画面> |
<▲図:Air Stick 4Kのホーム画面> |
バナー(アプリのプッシュ表示)やアプリアイコンの表示場所は、メーカー(端末)ごとのカスタマイズとなっています。
ドコモテレビターミナルの場合は、「ドコモアプリのバナー→ドコモアプリ→その他のアプリのバナー→その他のアプリ一覧」という順序で表示されているのに対し、Air Stick 4Kでは「アプリのバナー→ホーム(独自プリインストール)アプリ→その他のアプリ」という順序で表示されます。
アプリの配列は、リモコンの決定キーを長押しすれば変えられます。
■アプリは「Google Play」からダウンロード
<▲図:Android TV版の「Google Play」> |
アプリのインストールや更新は、スマホやタブレットと同様に「Google Play」を通して行います(※)。ただ、ちょっと操作しづらいので、新規インストールはPC版Google Play経由でやることをおすすめします。
Android TV版アプリはスマホ・タブレット向けのアプリと同じURLだったり、別のURL(=別アプリ扱い)だったりしますが、スマホ・タブレットと比べると数はそれほど多くありません。
ということで前編はここまで。後編では実際にどういうことができるのか見ていきます!
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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