<▲図:マッチングアプリ上位5位の世界消費支出> |
まず、AndroidアプリとiOSアプリにおいて、マッチングアプリの上位5位の世界での課金額が前年比で約2倍に成長したことが明らかにされた。中でも「Tinder」が2017年に最も多くの消費支出を記録したマッチングアプリになったという。
Tinderは非ゲーム系アプリ全体の消費支出ランキングでも動画配信サービス大手の「Netflix」に次ぐ2位につける。
マッチングアプリは国内では大まかに区分すると「出会い系アプリ」に括られ、基本的にはネガティブなイメージで伝えられることが多いジャンルだが、グローバルで伸びている。もちろんグローバルでもトラブル例に事欠かないが、非常に伸びているジャンルのアプリでありサービスであることは確か。しかも、「ネガティブな出会い系」のイメージとは異なる、一般的なコミュニケーションツールとして機能している面もある。この辺りは一昔前のサービスと違う部分かもしれない。
アップアニー社によれば、イギリス、フランス、ドイツなど欧州の多くの国では、マッチングアプリが非ゲーム系アプリ全体の消費支出で1位に立っているという。しかも、フランスではランキング上位にマッチングアプリが占める比率が特に高く、消費支出トップ10に入ったアプリのうち5本がマッチングアプリとなっている。
これら人気マッチングアプリが採用するビジネスモデルは、アプリ内サブスクリプション。いわゆる月額課金や年額課金といったスタイル。有料版サービスを月額もしくは年額、または週額などの課金で提供している。
また、多くのサービスにおいて、マッチングプロセスをより合理化させたり、他の候補よりも目立たせるなどのプラスアルファの機能をアプリ内課金で提供している。それらの有料機能も購入されているようだ。
なお、国内での2017年ダウンロードランキングトップ5は下記の通り。
マッチングサービス/アプリは、数が多いだけでなく玉石混交の状態が酷く、それこそ詐欺に近いものもあると思う。ただ、ガラケー時代はもちろん数年前と比べても淘汰が進み、一部の大手サービスにユーザーが集中し始めているようだ。これはグローバル市場でも同じで、大手サービスが台頭し、そこにユーザーが集まり、しかも幅広い年齢層のユーザーが使い始めている。これは前述したように、マッチングサービス/アプリが一般的なコミュニケーションツールの側面も兼ねているためだろう。今後、この市場がどのように変化していくのか気になるところだ。
【情報元、参考リンク】
・アップアニー社