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38gと超軽量薄型カードサイズのSIMフリー携帯「NichePhone-S」が11月10日に一般販売開始!9980円

フューチャーモデルは10日に全国の家電量販店でSIMフリーの携帯電話「NichePhone-S」(読み:ニッチフォン-エス)を発売する。価格は9,980円(税抜)。

<▲図:NichePhone-S>

NichePhone-Sは、クラウドファンディングサービス「Makuake」において今夏発表された製品。Makuakeでの発表/販売時に購入できなかった方も、今回は一般販売なので入手しやすい。非常に大きな注目を集めた製品だけに登場が楽しみだ。

さて、そのNichePhone-Sは、SIMフリーのシンプルな携帯電話。OSにAndroid 4.2を採用しているものの、スマートフォンではなくフィーチャーフォン。近年は大手通信キャリアからもAndroid搭載のフィーチャーフォンがリリースされているが、同じようにOSにAndroidを使っているだけで一般のAndroidスマートフォンのように「Google Play」からアプリを自由にインストールするような使い方はできない。

機能を絞っており、主に、3Gでの音声通話機能とSMS、Wi-Fiテザリング機能、音楽再生機能、ICレコーダー機能しか使えない。

一応は音楽再生も可能なのでウォークマン代わりにしたり、ICレコーダー代わりにすることもできるし、Wi-Fiルーター代わりにすることもできるが、基本は音声通話をメインとしたシンプルな携帯電話としての使用となるだろう。

ちなみに音楽を楽しむ際、3.5mmオーディオ端子は装備されていないのでBluetoothヘッドセットを使うことになる。BluetoothはBluetooth 4.0LEに対応している。しかも、ストレージが少なく、楽曲データは5曲くらいとなる。

また、Wi-Fiテザリングが利用できるとはいえ、LTEには対応していないので、3G回線での遅い速度でのテザリングとなってしまう点は我慢しなくてはならない。とはいえ、おそらくこのNichePhone-Sに高速通信による本格的なWi-Fiテザリング環境を求める方は少ないと思うので全く問題ないだろう。

さて、メインの携帯電話機能だが、電話帳は最大で500件まで登録できる。登録できる情報は氏名と電話番号のみ。

なお、対応する通信バンドはWCDMAのBAND1のみ。すなわちNTTドコモとソフトバンクの回線インフラを使うSIMカードで通信が可能となっている。

ディスプレイは0.96インチのモノクロ有機ELで、解像度は128×64ドット。

ボディサイズは90×50×6.5mmで、重さは約38g。ほとんどカードサイズの電卓だ。搭載するボタンもテンキーベースで、見た目もほぼ電卓(※残念ながら電卓機能はない)。超シンプルな電話がいいという方、スマートフォンとの2台持ちなどを考えている方には魅力的ではないかと思う。SIMカードサイズはnano SIM。

<▲図:一見すると電卓みたいだが電卓機能は使えない>

<▲図:6.5mmと非常に薄い>

ちなみにボディカラーはブラックだけでなくホワイトもある。

<▲図:カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色>

バッテリー容量は550mAhで、連続通話時間は約3時間、連続待機時間は約72時間。

個人的にはとても興味を惹かれる製品だが、実際に購入を検討する方向けに、最後に「できないこと」も記しておきたい。公式サイトのQ&Aに詳しいが、まずGPSは非搭載、キャリアメールは使えない、SDカードスロットはない、カメラはない、イオンモバイルやLINEモバイルなどの通話アプリは使えない、ドコモのかけ放題契約はできない(ワイモバイルなら可能)、電卓機能はない、着信時に連絡先に登録した氏名の表示はできない、キャッチホンは利用できない。NichePhone-Sの名前の通り、本当にニッチな市場向けの製品だと思うので、購入の際には公式サイトのQ&Aなどをしっかり確認しよう。



【情報元、参考リンク】
NichePhone-S公式サイト

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