<▲図:UQ宅内アンテナの設置イメージ> |
しかし、2日からは「フレッツ 光ネクスト」と「J:COM NET」のユーザーも利用できるようになった。
「フレッツ 光ネクスト」も「J:COM NET」もユーザー数が多いため、UQ宅内アンテナを導入する条件を満たす方が大幅に増えたことになる。そのため、UQ宅内アンテナの導入を考え始める方も増えると思うので、ここで改めて内容や注意事項をチェックしておきたい。
まず、UQ宅内アンテナの利用にあたって費用はかからない。初期費用は工事費も含めて無料で、月額の利用料も無料、契約解除時の違約金等も不要で最低利用期間も定められていないので、費用の面では気軽に申し込んで構わない。
ただし、当たり前の話だが、機器を破損・紛失した場合などには違約金が発生する。破損・紛失等によって返却が困難になった場合には23,000円の違約金が請求される。また、「フレッツ 光ネクスト」のユーザー向けにUQコミュニケーションズから貸し出されるブロードバンドルーターが破損・紛失等して、返却困難になった場合にも5,700円の違約金が発生する。
申し込むとUQコミュニケーションズ指定の工事業者がユーザー宅へ訪問して設置することになるが、ホームルーターの設置と同じ感覚なので家の中で何らかの工事が必要になることは基本的にない。とはいえ、自宅内の電波環境によっては宅内アンテナを設置できない場合もあるし、何らかの形で専用器具で固定する必要がある場合などもある。また、UQ宅内アンテナはGPS衛星の電波とのシステム同期を行う必要があるため、GPS機器も設置される。
GPS機器に関しては、GPSの電波状況次第だが、南側の窓際等への設置が必要な場合もあるというので注意が必要だ。
また、注意したいのは、自宅の固定回線を使ってWiMAX 2+のエリアを構築するわけだが、そのWiMAX 2+エリアにWiMAX 2+機器で接続してデータ通信を行った場合でも、外出先における通常のWiMAX 2+と同様、使用データ通信量はカウントされてしまう。すなわち、自宅の固定回線経由のWiMAX 2+と通常のWiMAX 2+の違いをWiMAX 2+対応ルーター及びサービス側では区別せずに使用データ通信量をカウントしてしまうので注意が必要になる。
外出先でWiMAX 2+を使う量が少なくても自宅に構築したWiMAX 2+での使用量が多いと、あっという間に上限のデータ量を突破する可能性があるという話だ。自宅で「Netflix」や「Hulu」「dTV」などの動画配信サービスを長時間使っていると10GB、20GBはあっという間に突破してしまうので、気をつけないと月間上限を突破してしまうばかりか、3日間での大量通信の上限も突破してしまう。
そのため、自宅に固定回線を引いてWi-Fi環境を構築していて何の問題もない場合には、わざわざWiMAX 2+の宅内アンテナを設置しない方がいいと思う。
宅内アンテナの導入を検討する際には、本当に必要かどうかも含めて、しっかりと情報を収集して考えてからにした方がいい。もしくは良くわからない、という方はUQコミュニケーションズに相談してみてほしい。いずれにしても、WiMAX 2+の家での電波が弱くとも、家ではWi-Fiで十分だというのであれば宅内アンテナは不要だ。
【参考リンク】
・UQコミュニケーションズ/UQ宅内アンテナについて
・UQ WiMAXオンラインショップ