<▲図:日本でも販売を開始した「Google Home」> |
スマホの新モデルも気になりますが、最近「スマートスピーカー」がたくさん出てきていることも気になるところです。有名どころだと、上の画像にもある「Google Home」がつい最近出ましたよね。
ところで、このスマートスピーカーって、一体ナニモノなのでしょうか……?
■スマートスピーカーは「インターネットにつながるスピーカー」
スマートスピーカーは、無線LAN(Wi-Fi)経由でインターネットにつながるスピーカーです。無線LANとBluetoothの通信機能とマイクを備えていて、マイクで拾った音声を無線LAN越しにつながっているインターネット経由でサーバーのAIで処理して返答する仕組みを持っています。
<▲図:無線LAN(Wi-Fi)経由でインターネットにつながります(※全てのスマートスピーカーがWi-Fi Certifiedを取得しているわけではありません)> |
よく「AIスピーカー」と言われることもありますが、スピーカー自体にはAI処理する能力はなく、呼びかけの音声(Google Homeなら「OK, Google」または「ねえ、グーグル」)を認識する機能だけを備えています。
Bluetoothを備えているのは、スマホを使ったリモートコントロールと、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)を使ったオーディオ再生を目的としています。スピーカーにもよりますが、インターネット未接続でもおおむねBluetoothスピーカーとして使うことはできます。
■どんなプラットフォームがある?
スマートスピーカーは「機種固有のAI」というよりは、プラットフォーマーが提供するAIエンジンを使って稼働するものがほとんどです。
<Google Assistant>
<▲図:Google Homeファミリーは(当然ですが)Google Assistantを使っています> |
以前スマホ版が登場した際にご紹介した(こちらの記事参照)「Google Assistant」は、スマートスピーカー用のプラットフォームとしても利用できます。
Google自ら手がける「Google Home」(日本発売済み)、「Google Home Mini」(日本では2017年10月23日発売予定)、「Google Home Max」(日本での発売予定なし)はもちろんですが、サードパーティーからもGoogle Assistantに対応するスマートスピーカーやオーディオデバイスが登場する予定です。
<Amazon Alexa>
<▲図:Amazon Alexa対応のスマートスピーカー「Amazon Echo」> |
「Amazon Alexa(アレクサ)」は、Web通販大手のAmazon.comが開発を進めているAIプラットフォームです。現時点では英語とドイツ語に対応していますが、つい先日、年内をめどに日本語対応することが発表されました(Amazonのプレス発表はこちら)。
Google Assistantと同様に、自社開発のスマートスピーカー「Amazon Echo」のほか、サードパーティー製のスマートスピーカーやオーディオデバイスも続々登場しています。
<LINE Clova>
<▲図:LINE Clova対応のスマートスピーカー「Clova WAVE」> |
LINEが開発を進めている「LINE Clova(クローバ)」は、ある意味で唯一の国産AIエージェントプラットフォームです。
先日、対応する製品第1弾として、自社開発のスマートスピーカー「Clova WAVE」が登場しました。Google AssistantやAmazon Axelaと同様に、今後サードパーティーからスマートスピーカーやオーディオデバイスが登場する予定です。
ということで、国内では大きくこれら3種類がスマートスピーカープラットフォームとなります。今後、どのような進化を遂げていくのでしょうか……。
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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