<▲図:Apple製品に搭載されるSiri> |
スティーブ・ジョブズが去ってから、ジョブス時代を超える、いや同等の製品さえ登場していないように見えるAppleの減速は加速していくのかもしれない。
こうなったらイーロン・マスクにでも社長になって欲しいと最近の僕は考えているのだが、マスクもスペースXの宇宙旅行計画やテスラなど色々と忙しそうだ。しかも、ここに来てテスラは少々トラブルに陥っているようだ。
テスラは従来モデルよりも低価格の車種を大量生産する予定だったが、その生産が滞っているという。バッテリーについて、テスラは長年の供給元だったパナソニックと離れたようだが、それが影響している可能性もある。
まあ、イーロン・マスクがいたとしても、Appleはあまり歩が良くない。
ファーウェイは自社でプロセッサも作っているが、最近では人工知能対応のプロセッサまで開発し、それを搭載するスマホ「HUAWEI Mate 10」を発表した。「Siri」こそあるが、それだけのAppleでは心もとない。また、AppleはVR、ARなどに関してAndroid系のスマホよりも弱いが、今、VR市場は爆発的に伸びようとしている。今後の戦闘力としてもあまり勝ち目がなさそうだ。ジョブズが亡くなったときに終わった会社だとも言えるので、今までよくやっていた方かもしれない。
さて、そんなAIチップをスマートフォンはどのように活用していくのだろう?
インターネットの登場は人間の生活を便利にしたが、多くの人々の仕事を奪った。スマートフォンのAIも仕事の効率を引き上げてくれることだろう。
そして、インターネットの登場や発展と同じく世界をより最適化し、一部の人々の仕事を奪っていくのだろう。
数年前、イーロン・マスクはロボットが人間を殺し始めると発言して世間を騒がせたが、それは広義で考えれば、AI(ロボットを動かすコア)の普及で多くの人々の仕事が奪われ、それによって人々が死んでいくと考えることもできるのかもしれない。イーロン・マスク流の皮肉的表現なのかも。まあ、彼は実際に殺すという意味で使ったようだが、色々な意味で人々の生活が便利になる一方で脅かされる可能性があることも確かだろう。
そんなAIの普及において身近な第一歩がスマホで行われるとしたら、僕たちはどうすべきだろうか?
記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
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本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!
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