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スマホVRでPCのSteamVRゲームをプレイできる「ZEISS VR ONE Connect」発表!

カールツァイスはドイツ・ベルリンで開催中の家電見本市「IFA 2017」において「ZEISS VR ONE Connect」を発表した。この「ZEISS VR ONE Connect」は、スマートフォン用のVRヘッドセット「ZEISS VR ONE Plus」と合わせて使うことで、PC向けのSteamVRゲームをスマートフォンで楽しめてしまうアイテム。

<▲図:利用イメージ>

「ZEISS VR ONE Connect」にはスマートフォンとPCを接続するためのケーブルと専用ソフトウェア、そして3DoF対応のBluetoothコントローラーが2つ含まれている。

<▲図:Bluetoothコントローラーを様々な角度から見たところ>

スマートフォン単体でSteamVRゲームをプレイできるわけではなくPCが必須だが、PC側に「HTC Vive」や「Oculus Rift」といったSteamVR対応のVRヘッドセット/VRシステムを構築しなくてもスマートフォンVRでプレイできるので、一つでSteamVRとスマートフォンVRを楽しめて便利かもしれない。

「ZEISS VR ONE Plus」自体はすでに日本でも販売されていて、例えばAmazon.co.jpでは14,580円で販売されている。

「ZEISS VR ONE Plus」は、4.7インチから5.5インチまでのディスプレイを搭載するスマートフォンをセットして使うスマートフォンVRゴーグル。スマートフォンのディスプレイをVRのディスプレイとして使うタイプで、「Galaxy」シリーズ向けの「Gear VR」やGoogleの「Cardboard」「Daydream」などと同じスタイル。

スマートフォン向けVRゴーグルはGear VRなど一部の機種を除くと比較的安価で、5千円以下で購入できるものも多いが、筆者も色々と試してみて思うが、高い製品は見やすく使いやすい。「ZEISS VR ONE Plus」の場合も価格相応の仕様になっており、老舗レンズメーカーのカールツァイス製だけあり、良いレンズを使っている。

また、VRゴーグルは、クッションや周辺構造の仕様によってはレンズが曇りやすい。特に汗をかきやすい気温の時、お風呂上がりなどは顕著。それでも構造によっては蒸れにくいものもあり、「ZEISS VR ONE Plus」も工夫して上手く換気されるようになっている。クッション構造も工夫され、疲れにくくなっている。

筆者はGear VRでは裸眼、PlayStation VRではメガネを装着した状態で利用しているが、「ZEISS VR ONE Plus」の場合はメガネを装着した状態でも利用できる。

ただ、「ZEISS VR ONE Plus」は少し変わっていて焦点距離の調整が不要になっている。VRゴーグルはきめ細かく自分でマニュアル調整した方がいいとも思うので、この辺りはできればヨドバシカメラなどの店舗で実機を確認してほしい。いずれにしても、少し癖のあるゴーグルなので実機での確認はした方がいい。

<▲図:利用イメージ>

さて、話を「ZEISS VR ONE Connect」に戻すと、PCと接続することでスマートフォン側にSteamVRゲームの映像を出力してVRゲームとして楽しむことができるようになる。コントローラーは2つ同梱され、左右の手で握る形。スマートフォンとはBluetoothで接続する。

コントローラーにはタッチパッド(エンターもかねる)、アプリボタン、電源ボタン、トリガーが搭載され、ジャイロセンサー等も搭載され、コントローラーの傾きなどを検出できるようになっている。

<▲図:Bluetoothコントローラーのボタン類>

<▲図:コントローラーはセンサーも搭載する>

実際にSteamVRゲームを「ZEISS VR ONE Connect」でプレイした場合、どんな感じになるのかは体験しない限り分からないが、いずれにしてもこうした方法が出てきたのは嬉しいところ。スマートフォンVRの場合、Gear VRが一番コンテンツが多いプラットフォームだと思うが、それでもゲームに関しては本格的なものが無いので、貴重な存在になるかもしれない。

ただ、スマートフォンでVR動画を視聴するだけなら現時点では「HTC LINK」もしくはGear VRがベストだと思う。



【情報元、参考リンク】
「ZEISS VR ONE Connect」公式サイト
カールツァイス公式サイト

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