<▲写真:中国・深圳の「Mobike」> |
筆者はこれまで、中国の街中で「Mobike」や「ofo」などのシェアサイクルを見かけても、各種サービスを利用するためのアカウントを持っていなかったため利用することができず、たくさんの人がシェアサイクルを当たり前のように使っているのを、歯がゆい思いを感じていました。
この状況を変えたのは「Mobike」で、8月からの札幌での国内サービス開始に伴い、日本の携帯電話番号やクレジットカード情報によるアカウント作成・支払情報の登録が可能となったことで、日本に在住する日本人が「Mobikeを使う」ハードルがぐぐっと低くなりました。
<▲写真:札幌市内でもスタートした「Mobike」> |
「Mobike」は、アカウント登録・クレジットカードによる支払情報の登録が正常に完了していれば、「Mobike」が提供されている国や都市では、どこであっても同じアカウントでサービスを利用することができます。そのため、札幌での「Mobike」のスタートは、札幌市内で「Mobike」を利用できるようになっただけでなく、日本人が海外渡航時に「Mobike」を使いやすくなったという面でも大きな意味があります。
「Mobike」のレンタル・返却時の基本的な手順はどの都市でも共通です。
利用料金は各都市毎に異なる料金が設定されますが、料金の支払いは日本のクレジットカードでチャージしたアカウントで支払うことができるため、現地通貨での支払いなどを意識することなく、海外都市でも「Mobike」を利用することができます。当然ながら、「Mobike」のアプリ上の情報も日本語で表示されています。
<▲写真:海外で使ってもアプリは日本語で安心> |
実際に、筆者が深圳で「Mobike」を利用した際も、札幌でサービスを利用するのと同様に、スマートフォンで「Mobike」アプリを起動→QRコードを読み込み→ロック解除の手続が終わればすぐに「Mobike」に乗車できるようになったため、レンタルおよび返却時の手続については全く戸惑うことがありませんでした。
もちろん、海外での利用にあたって何らか事前に準備が必要、ということもありません。日本国内で「Mobike」を利用するのと同様に海外の都市でも「Mobike」を利用できますので、交通におけるグローバルなサービス(まだまだ、エリアは限定的ですが……)と言えるでしょう。
なお、札幌での「Mobike」については、前回の連載にて紹介しています。
→第98回の記事
「どの都市でもほぼほぼ同じ作法・ルールでサービスを使える」という安心感は、言葉の壁がある海外の都市では非常に心強く感じます。
例えば「歩くと少し遠い距離なのでタクシーで移動しよう」と思っても、ドライバーに目的地が通じにくかったり、正規料金よりも高い料金が請求されることがあるほか、都市によっては理由は不明ながら乗車拒否にあうなど、細かい不便・不安を感じることもありますが、自転車に乗って自力で移動する「Mobike」では、こういった心配をする必要はありません。
外国人であっても、特に難しい手続きなしに移動できるサービスの登場によって、滞在先での行動範囲を大きく広げることができます。
「Mobike」は、中国以外の都市にも急拡大しており、日本(札幌)、タイ(バンコク)、マレーシア(クアラルンプール)など、アジア圏でも続々とサービスが提供開始されています。今後は、海外の都市で「Mobike」などのシェアサイクルを利用する方も増えていくでしょう。
ただし、慣れない都市で「Mobike」を利用する際は、国や都市の交通・駐輪に関するルールを遵守するだけでなく、交通事故を起こさぬように、普段以上に安全運転を心がけるようにしましょう。
【情報元、参考リンク】
・Mobike アプリ(Android向け)
・Mobike アプリ(iOS向け)
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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