グンゼは25日、RIZAP向けに着用するだけで筋電などのバイタルデータを取得できる「衣料型ウエアラブルシステム」を使ったウェア「筋電WEAR」を提供開始したと発表した。残念ながら筋電WEARだけでの市販はないが、いずれ製品のみでリリースされるもことにも期待したい。
ただし、筋電WEARの開発は両社連携の下、膨大な研究時間を費やし、完成までに2年掛かったとのこと。市販はされないかもしれない。
さて、その筋電WEARだが、導電性の生地をセンサーとして内蔵したウェア。トレーニング中の筋肉にかかる負荷をスマートフォン向けアプリでリアルタイムで確認できるようになっている。
RIZAPでは、「RIZAPメソッド」の効果を科学的見地から向上させるための施策の一環として、筋力トレーニングの効果を数値化・可視化し、トレーニング効率の向上を可能とする最先端技術や最新デバイスの導入を検討していたというが、従来からある体に貼るパッド等で測定した場合、特定の体勢を取ることができず、正確な測定ができないという問題があったという。
確かにトレーニングをしながら測定するには、パッドタイプでは厳しそうだ。
このような背景の中、機能性肌着素材の研究に力を入れているグンゼの技術力に着目し、RAZAPはグンゼに協力依頼をし、共同で開発し、ついに筋電WEARが完成したという。
筋電WEARを使うことで、日常のトレーニング環境における筋肉内部の動きを可視化することが可能となる。「動かすべき筋肉を動かせているか」「負荷をかけた筋肉に適切な負荷がかかっているか」などをスマートフォン向けアプリ上で手軽に確認できるという。しかも、筋肉への負荷は数値化される。
衣料型のウェアラブル製品や技術は他社も開発していて、例えばNTTドコモも「hitoe」を開発中で、スーパーフォーミュラのドライバーに着用してもらう実証実験などをしている。hitoeでは心拍数などを計測できるわけだが、今回のグンゼとRIZAPの筋電WEARでは筋力トレーニングの効果を上げることを目的としたウェアになっている。今後も色々な目的のウェアが登場すると思われるが、一般人が自宅で筋トレをしたり、ウォーキングやランニング、スイミングなどをする際に使えるウェアが手にしやすい価格帯、そして十分に満足できるデザインで登場することが楽しみだ。
【参考リンク】
・グンゼ/プレスリリース
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