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【一条真人的Androidライフ】第121回:デュアルレンズカメラの標準化でZenFone 4はどこまで加速できるか?

最近、僕はASUSのデュアルレンズカメラを搭載するスマートフォン「ZenFone Zoom S」をお借りして使っているのだが、非常に快適でナイスな印象だ。よく使われる画角である1x、2.3x、5xをワンボタンで切り替えることができる。素早く画角を切り替えることができるのは良い。

<▲図:ZenFone Zoom Sにはデュアルレンズカメラが搭載されている>

正直、今までのスマホの、画角が固定されているというのは、使い勝手としてはイマイチだ。先日ASUSが発表した新機種「ZenFone 4」はデュアルレンズカメラが特徴であり、広角、望遠の画角をカバーするものになりそうだ。

これによって幅広い画角をカバーできるようになり、ユーザーの利便性は大きく向上することだろう。

現在、デュルレンズを搭載したカメラを採用するスマートフォンはいくつかあるが、実は一口にデュアルレンズカメラといってもレンズの使い方は各機種で異なる。ファーウェイの「P」シリーズはライカ印のデュアルレンズカメラを採用しているが、主に画質の向上に寄与している。ZTEの「Blade V8」はボケを生かした写真を撮影できることを特徴としている。そして、LGエレクトロニクスの「V20 Pro」のように望遠と広角に使い、幅広い画角をカバーできるようにするものがある。大きく分けて3タイプだ。

これに加えて複合的なものがあり、ZenFone Zoom Sは広角、望遠の撮影が可能であるのに加えて、ボケを生かした撮影もできる。ファーウェイのPシリーズもボケを生かした撮影も楽しめるし「P10 Plus」のポートレートモードなどはそれを上手く活用している。

高級機ほど多くの機能に対応できるというわけだ。

そんな中で、ASUSのZenFone 4は、広角、望遠と幅広い画角をカバーするという方向性を選択している。

これは現在の世界のスマートフォン市場の状況を考えれば「現実的」な選択だと思う。つまり、最近急速にシェアを伸ばしているファーウェイのデュアルレンズ搭載機が主に高画質化のためにその機能を使っているのだから、それとは被らないためには違う方向性、つまりは幅広い画角をカバーするという選択をするしかない。

これは多くのユーザーにとっては、利便性が高く、ナイスな選択だと思う。

まだZenFone 4の実機でカメラ機能を試したわけではないので明言はできないが、従来通りのクオリティの製品作りができていれば、ZenFone 4は大きなインパクトを持つ製品になるのではないかと思う。

【情報元、参考リンク】
ASUS公式オンラインショップ「ASUS Shop」


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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