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【島田純のMobile×Travel】第94回:「GLOCAL NET」を中国で使ってみた

2017年6月下旬に中国(上海)を訪問し、現地で利用するデータ通信回線として「GLOCAL NET」を試してみました。

<▲写真:「GLOCAL NET」を海外で使う
※画像は台湾・台北市内>

「GLOCAL NET」を海外で利用する際の使い勝手などについては、過去の連載にて紹介しているので、こちらの記事をご参照ください。

中国でのインターネット回線で悩ましいのは、現地政府の規制によって、Google、Twitter、Facebookなどの各種サービスの利用が制限されていることです。これらのサービスに対する通信制限を回避する手段として、VPN接続を利用するかデータローミングを利用することなどが挙げられます。

「GLOCAL NET」のように世界各地で使えるモバイルWi-Fiルータは、基本的に現地通信事業者のネットワークに接続されるため、中国で利用する場合は現地ポリシーに即した通信制限(Google利用不可など)が適用されるのですが、実際に「GLOCAL NET」を上海で利用してみると、現地回線からは制限対象となっているこれらのサービスが利用することができました。

<▲写真:中国からGoogle検索が使えた>

<▲写真:中国からGoogle Mapsが使えた>

中国からでもこれらのサービスを利用できる理由を調べてみると、現地通信事業者の回線ではなく、香港の通信事業者「中国移動香港」の回線をデータローミングにて接続しているためのようです。これによって、中国からでもGoogle・Twitter・Facebookなどの各種サービスが制限されることなく利用できているようです。

「GLOCAL NET」の端末上に表示される情報では、ローミング接続が有効となっていることを示す表示や、ローミングに関連するオプションが無いため、「ローミング接続中である」ことを意識する機会は基本的にありませんが、実際に通信を使ってみるとローミング接続が有効となっていることが確認できました。

ただし、この挙動はサービス提供元が「中国ではローミング接続となる」ことを保証しているわけではありませんので、事前予告など無しに変更となる場合も考えられますので、その点については注意しましょう。

上海に滞在中、「GLOCAL NET」と、ドコモの「海外1dayパケ」によるデータ通信を利用してみましたが、どちらも大きなストレスを感じることなくデータ通信が利用可能でした。もちろんFacebookなどのビデオ通話も満足できる通信品質で楽しめます(上海市内の地下鉄での4G LTEエリアも拡大していますが、一部地下鉄では4G LTE接続とならず、速度面でストレスを感じることはありました)。

なお、「GLOCAL NET」は新たなプランとして、海外向けのデータ通信量が1日1GBのプランを提供開始しています。

1GBプランのデータ通信料金は1日あたり1,600円(免税)で、「1日」の基準はグリニッジ標準時を基準とした24時間。日本時間では午前9時から翌日8時59分までが「1日」となります。

また、日本国内向けのプランにも大容量プランが登場しており、こちらは20GBが月額4,000円、40GBが月額8,000円となります。1日3GB以上のデータ通信を行うと翌日9時まで通信速度が200kbpsになる速度制限の対象となります。

【情報元、参考リンク】
グローカルネット


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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