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【島田純のMobile×Travel】第93回:ベトナム、ホーチミンでFREETELのスマホに出会った

2017年6月上旬にベトナム・ホーチミンを訪問し、現地の携帯電話ショップを覗いていると、Samsung、Sony、AppleなどグローバルメーカーのSIMフリースマートフォンと共に、日本の「FREETEL」(プラスワン・マーケティング)のスマートフォンが販売されていました。

<▲図:ベトナムのケータイショップに並ぶFREETEL「MUSASHI」>

FREETELがベトナムに進出していることは、FREETELのベトナム向けのWebサイトや、FREETELの新商品発表会・サービス発表会などで紹介されていましたので、「耳にはしている」状態でしたが、実際にホーチミンのショップでFREETELを目にすると「あ! FREETEL」という言葉が出てきました。

<▲図:ベトナムのケータイショップ「VienthongA」>

店舗内でのFREETELの取扱いを見ていると、冒頭で紹介したようなSamsung、Sony、Appleと並ぶ人気とは言い難いのが正直なところではありますが、ホーチミン中心部のケータイショップでは、複数のショップでFREETELのスマートフォンを目にすることができました。

FREETELがベトナム向けに販売している機種は、国内向けに販売している「MUSASHI」や「Priori 3S」のほかに、国内向けには販売していない「ICE 2」や「ICE 2+」などの廉価な機種もあります(残念ながら、今回のホーチミン滞在ではそれらの機種を見つけることができませんでした……)。なお、2017年6月現在、FREETELは日本以外にチリ、カンボジア、ベトナム、ガーナの4か国でSIMフリースマートフォンの販売を行っています。

日本国内ではMVNO事業者として通信サービスも提供しているFREETELですが、今のところ海外展開は端末の販売のみで、国内で急速に店舗数を増やしている「FREETEL Shop」も今のところ日本のみの展開となっています。

<▲図:FREETEL Shop(東京)>

日本国内の展開に目を向けると、FREETELが訪日外国人向けに販売している「FREETEL Prepaid SIM for Japan」などのプリペイドSIMカードは、家電量販店でも多くの訪日外国人が購入していくのを目にしています。

<▲図:「FREETEL Prepaid SIM for Japan」は訪日旅行客にも人気>

一方で、FREETELがうたう「業界最速」および「シェアNo.1」などの表記は根拠の無い優良誤認また有利誤認にあたるとして、景品表示法に違反すると消費者庁が措置命令を発令、同社が謝罪するなどの問題も発生しています。

<▲図:FREETEL、景品表示法違反を謝罪>

国内外で成長を続けるように見えるFREETELですが、国内での景品表示法違反のほか、昨年末に発売したモバイルWi-Fiルータ「ARIA 2」では、本来非対応にも関わらず「WiMAX 2+に対応」と誤ったアナウンスを行い、購入者に対して返金を行うなどの問題も発生しており、ポジティブな面ばかりではなく、ネガティブな面でも目立つことが増えてしまったように見えます。

ことさらに「日本品質」を強調しているFREETELですが、今後のサービス・製品が国内外に受け入れられるのか、引き続き注目していきたいと思います。

【関連リンク】
・フリーテル(ベトナム向けWebサイト) Freetel Viet Nam - Freetel Vietnam


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. freetelのベトナムスマホ ic2+を240万ドンで購入。通話音声が聞きずらく、相手にも話す声が聞きずらいとのこと。絶対買わないようにしましょう。アンドロイド搭載で他の機能は問題ないですが。。

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