<▲図:2017年第1四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別 シェア> |
同社は、昨年第1四半期以来の出荷台数の落ち込みは回復基調にあると述べている。
内訳を見ていくと、やはりAppleが強い。グローバルで個別の機種での戦いではなくプラットフォームで比較するとAndroidがほぼ支配している状況にあるが、日本市場ではiPhoneが強い。Appleは426万台のiPhoneを出荷し、これは前年同期比で6.3%増。
Appleは国内の携帯電話市場で48.4%のシェアを維持しており好調だ。
とはいえ、残りはほぼAndroidで、プラットフォームとして見た場合には日本市場でもやはり二分するような状況にはある。では、そのAndroid陣営の中で、どのメーカーが最も力強いポジションを得たのかというと、京セラが全体でのシェア11.5%で2位に入っている。京セラはau、ソフトバンクへの「DIGNO」シリーズや「TORQUE」シリーズの供給に加え、auの「Qua」シリーズ、そして格安スマホ市場にも端末を供給するなど、かなり幅広く機種をラインナップしている。
同じく複数キャリア、そして格安スマホ市場と幅広く端末を供給するシャープが僅差で全体の3位につけている。シェアは10.4%だ。
では、国内のAndroidスマートフォンブランドとしては依然として強さを持つ「Xperia」を抱えるソニーモバイルコミュニケーションズはというと、シェア7.9%で全体の4位だ。XperiaはNTTドコモ内、au内など、各キャリア内でのランキングを見ると今でも必ず上位に顔を出す人気なので、まずまずの状況とは言える。とはいえ、決して余裕があるポジションではないだろう。富士通も僅差の7.4%で5位につけていて、やはりシャープと同様、キャリア向けに加えて格安スマホ市場にも端末を供給している。また、「らくらくスマートフォン」シリーズはフランスをはじめとした海外展開もされていて、意外と富士通の端末は普及している。
なお、従来型携帯電話、すなわちフィーチャーフォンの出荷台数は僅か27万台。前年同期比で82.0%減と、IDC Japanは急速に終息を迎えているとしている。ただ、今夏商戦向けのキャリアモデルにはフィーチャーフォンの新機種もラインナップされるなど、依然として一定の需要はあると見られ、まだ続くことは確かだろう。
また、SIMフリーモデルは第1四半期に76.6万台ということで、スマートフォン市場全体では9.0%を占める状況。
下に掲載したのは、スマートフォンのみのシェア。
<▲図:2017年第1四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア> |
【情報元、参考リンク】
・IDC Japan/プレスリリース