<▲写真:HTC U11 HTV33> |
HTC U11の主なスペックは、ディスプレイが約5.5インチでWQHD(1440×2560ドット)のSuper LCD5、CPUにはQualcomm「Snapdragon 835(MSM8998)」オクタコアを採用し、OSはAndroid 7.1で、内蔵メモリー(RAM)は4GB、ストレージは64GB、外部メモリは最大でmicroSDXCの200GBにまで対応し、通信速度は受信時最大558Mbps/送信時最大50Mbpsに対応する。
Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠で、BluetoothはVer4.2、バッテリー容量は3,000mAhで、防水(IPX7相当)/防塵(IP6X相当)に対応し、au ICカードはau Nano IC Card 04だ。
<▲写真:HTC U11のブリリアント ブラックとサファイア ブルー> |
カラーバリエーションは「ブリリアント ブラック」と「サファイア ブルー」の2色。どちらもフロントベゼルは黒、背面は見る角度や光の反射で表情を変える光沢感のある仕上げだ。なお、ソフトバンク版はブリリアント ブラックの他に「アメイジング シルバー」、「アイス ホワイト」という3色展開を行う。
<▲写真:ギュッと握って操作するエッジ・センスを搭載> |
HTC U11のボディの特徴として、本体下部のサイドに感圧センサーを搭載している。
このセンサーによって、ボディを”ギュッ”と握る操作をすることで機能を呼び出せる「エッジ・センス」を利用できる。画面オフ時に短く握るとカメラが起動し、そのままもう一度握るとシャッターボタン代わりに撮影することも可能だ。長めに握ると「Google Assistant」が起動し、すぐに検索が可能となる。
持ち方や握り方に少し癖があるようで力加減などコツがいるが、エッジ・センスは設定で他のアプリを呼び出すことも可能なので便利に使えそうな機能だ。
本体下部にはタッチセンサー式のナビゲーションキーと指紋センサーを搭載するホームキーがある。
<▲写真:HTC U11の背面> |
背面には光学式手ブレ補正機能付きの1200万画素のウルトラピクセルカメラを搭載する。前面のカメラはセルフィーを意識した1600万画素だ。どちらも広角レンズで風景写真やセルフィーが楽しめることを特徴としている。
<▲写真:RAW撮影も可能なプロモードで全ての設定を表示した状態> |
カメラアプリには、オートモードのほかに従来のHTC機同様に本格的なマニュアル設定が可能なプロモードを搭載する。他機種と比較して設定の状態が一目瞭然なのが良い。
右側面(写真=上上段)には電源キー、ボリュームキーがあり、操作系は右側面のみ。
上面(写真=下上段)にはサブマイクとSIMカード、microSDカードスロット、下面(写真=下下段)にはサブマイクとUSB Typc-C端子、スピーカーがある。
HTC U11は、イヤホンマイク端子がないため、イヤホン接続は付属のUSB Type-Cコネクタ変換アダプターを利用する。なお、試供品としてUSB Type-C接続のノイズキャンセリング機能付きのイヤホンが付属する。
試供品とは言え、充分過ぎる程の高音質でなかなか侮れない製品だ。
このイヤホンは、自分の耳にあったオーディオプロファイルを作成することで、より聴きやすい音になる。オーディオプロファイルの作成はイヤホンを装着して、画面をタップすれば自動で行われる。これだけでワンランク上のイヤホンに変わったかのようなサウンドに変化するので、まずはオーディオプロファイルの作成を試して見て欲しい。
次にVRだが、HTCはPC向けの本格的なVRシステム「VIVE」を発売しているが、その機能の良いところを上手くスマートフォン向けにした「LINK」をオプション品として発売する。
HTC U11とはUSB Type-Cコネクタで接続する。表示はゴーグル内の専用ディスプレイ表示となるため鮮明だ。ボタンが付いたコントローラーで様々な操作やゲームなどが楽しめる。
一般的なスマートフォン向けVRゴーグルとの違いは、立体的に状態を把握するステレオカメラを利用する点だ。これによってゴーグルの向きや位置、コントローラーの動きを捕捉できるため、映像の中での移動が可能となる。
LINKなら、「見るだけのVR」ではなく「体感できるVR」が楽しめる。VRに興味があるならHTC U11を選びたいところ。
HTC U11は、シャープ製の5.3インチスマートフォン「AQUOS R SHV39」(AQUOS Rのレポート記事はこちら)と近い性能を持つライバル機とも言える。
画面サイズが一回り小さいAQUOS Rは持ちやすさとAIエージェントの「エモパー」、付属の充電クレードルを兼ねる「ロボクル」などの魅力がある。一方、HTC U11は画質に自信ありのカメラ機能と、他にはない操作方法となるエッジ・センス、そして本格的なVR体験が楽しめるLINKなど、また違った魅力がある。
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop