ソフトバンクは16日、総務省の「高速移動時において1msの低遅延通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討の請負」において、同省から請負人に選定されたと発表した。
第5世代(以下、5G)移動通信の商業サービス実現に向けた通信各社の準備は様々な面で続いているが、ソフトバンクも同様に取り組みを進めている。今回の件では、ソフトバンクグループのSBドライブや、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティなどと連携し、トラックの隊列走行及び車両の遠隔監視、遠隔操作に5Gの技術を適用する実証実験を今年度から行う。
トラックの隊列走行(先頭車両が有人運転で、後続車両が自動運転で先頭車両を追従)による幹線輸送は、運転手の不足や高齢化への対応、輸送効率や安全性の向上など、物流事業者が抱える課題の解決手段の一つとして期待されている。とはいえ、先頭車両のみが有人で、後続車両は自動運転となるため、実現に向けた技術的ハードルは多い。
今回、ソフトバンクは、5Gが持つ「低遅延」「高信頼」という特徴を生かして、この分野に5Gを活用する実験を行っていく。
トラックの隊列走行時の車両間のコントロールはもちろん、車両と運行管制センター間の通信に5Gを適用し、その実用化に向けた技術検証、実証評価を行う。
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