<▲図:中国本土でも「海外1dayパケ」!> |
大型連休中、NTTドコモの「海外1dayパケ」を使ってみました。前回の記事に引き続き、今回は実際に使う方法をご紹介します。
■データローミングを「オン」にする
<▲図:データローミングを「オン」にしましょう> |
海外1dayパケは国際データローミングサービスです。Android端末では、標準設定でデータローミングが「オフ」になっています。そのため、事前にデータローミングを「オン」にしておきましょう。
データローミングをオンにすると「勝手にデータ通信を始めるのでは?」と心配な方もいると思いますが、海外1dayパケを契約している場合は自動でデータ通信が開始しないようになっているので安心してください。
■利用開始には「コマンド操作」が必要(アプリでも可)
先述の通り、海外1dayパケを利用する場合、データローミングをオンにしても自動ではデータ通信が始まらないようになっています。
では、どのようにして始めるのかというと、手持ちの端末で電話(ダイアラー)アプリを開き、「*135*1#」と打って発信します。すると、発話……ではなく、ダイアラーを開く前に表示していた画面に戻ってダイアログボックスが出てきます。ちょっと待つとダイアログボックスの表示が「*135*1#」に変わります。「OK」を押すとダイアログボックスを消すことができます。
<▲図:利用開始時にはダイアラーでコマンド入力が必要> |
実は、日本ではあまり使うことはありませんが、海外ではダイアラーからコマンドを入力すると様々なサービスの照会ができるようになっていることが少なくありません。日本で売っている携帯電話でも、海外ローミング時を想定してこのようなコマンド入力に対応しているのです。
……と、これを書いていてふと気付いたのですが、海外1dayパケが音声通話プラン専用のオプションなのは、ダイアラーコマンド入力を前提としているからですね……。音声通話非対応のタブレットにはダイアラーがありませんから()
<▲図:一応専用アプリがあります> |
ちなみに、このようなコマンド入力に不慣れな人を想定して、ドコモの2015年冬モデル以降のAndroidスマホについては、海外1dayパケを開始するための専用アプリが用意されています。通常は端末の「docomo Application Manager」経由でダウンロードするものですが、「mopera U」などspモード以外の接続サービスを利用している人を想定してGoogle Playからもダウンロード(こちらのページ)できるようになっています。
■ネットワークや端末によっては再起動が必要
通常、コマンド操作をした後しばらく経つと「4G+(LTE)」「H+」「H」「3G」……といった具合でデータ通信が始まったことを示すアンテナピクトが表示されます。これで、海外1dayパケが使えるようになったということです。
ただし、ローミング先の現地事業者のネットワーク構成、あるいは機種によっては端末をネットワークに再登録(再認識)させないとデータ通信を開始できない場合があります。待てど暮らせどデータ通信が始まらない場合は、端末を1度再起動してください。
<▲図:ネットワークや端末によっては再起動操作が必要> |
これで、海外1dayパケを使えるようになりました。ただし、前回も触れたように事前に申し込みをする必要があります。
上限料金は高くなるものの、条件によっては「海外パケ・ホーダイ」の方が快適に使えるケースもあります。一度海外1dayパケを申し込むと、再度申し込まない限り海外パケ・ホーダイを利用できません。使う国・地域や使い方を勘案して、自分に合ったサービスでローミングを楽しんでみて下さい!
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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