<▲図:スマートドローン本体や実験の模様> |
スマートドローンの開発は、災害時の各種活用、高齢化などの課題を抱える地域などでの活用のために取り組まれているもので、今回の実証実験はそれを目指した第一弾となる。
実験では食品を届けることを想定し、山古志支所から約2km離れた住民宅にスマートドローンを飛ばし、届けることに成功。スタートから着地までに掛かった時間は約8分間。
今回の実験が行われた山古志は、2007年に発生した新潟県中越沖地震時を経験した場所で、今後の災害時の支援や被害状況の把握等、ドローンを使ったで対策を従来より検討していたという。そういう背景もあり、今回のスマートドローンを用いた実験に賛同し、実現することになったという。
実験で利用された4G LTE運航管理システムは、4G LTE対応ドローンへの飛行ルート指示を行うと共に、飛行中の位置、高度、速度、電波状況、カメラ映像などのデータを4G LTE経由で監視し、離陸から着陸まで、全ての操作を4G LTEで制御することが可能となっている。
4G LTE、すなわち高速の携帯電話回線を使うことで、従来のドローン向け通信では実現できなかった、長距離の完全自律飛行ができることを確認できた。
【情報元、参考リンク】
・KDDI/プレスリリース