キリンビバレッジが新設した自動販売機事業を専門に手掛けるキリンビバレッジバリューベンダー(以下、キリンBV)とLINEは13日、両社が組んで自動販売機向けのサービス「Tappiness(タピネス)」を同日より提供開始したと発表した。
タピネスは、LINEアプリを起動したスマートフォンをかざすと専用のポイントが貯まるサービス。ドリンクを一本購入するごとに1ポイント付与され、合計で15ポイント貯まると、好きなドリンクと交換できる特典チケットを貰うことができる。また、現在はサービス提供開始を記念し、初めてタピネスを利用する方には10ポイントが付与されるので、最初の特典チケットに関しては、合計5本買うだけで貰えることになる。
自販機とスマートフォンを連携したサービスは他社も始めており、意外と自販機とインターネット、スマートフォンの連携サービスは広がりを見せている。
今回新たに登場するタピネスでは、LINEが絡むことで専用のアプリを不要とし、さらには、LINEの決済サービス「LINE Pay」を利用できることが大きな特徴となっている。
タピネスはキリンのLINE公式アカウントを「友だち」登録することで利用可能となる。スタートまでの手順が簡素で手軽な点も魅力だ。
キリンBVによれば、現状では自販機を利用する若年層のユーザーは少ないという。一方で、LINEは若年層を中心に、幅広い年齢層のユーザー基盤を持ち、両社が連携することで、キリンBVとしては新たな年齢層のユーザーの獲得が期待され、LINEとしても、リアル/現実世界でのLINEとの接点を増やすことができる。
タピネスには、「LINE Beacon」という技術及びBluetoothを使っている。10メートル程度の範囲内にタピネス対応自販機があれば、スマートフォンへの通知を受けることもできるので、普段歩きながら何気なくタピネス対応自販機の存在を知ることができるかもしれない。
タピネス対応自販機は、首都圏、近畿を中心に提供開始となり、今夏をめどに全国の主要都市へ拡大していく予定。
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