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【せう先生のスマホ講座】第66回:日本でも2機種が対応!「Google Tango」って何がスゴい?

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。実は先週、数年ぶりに花見をしてきました。場所が場所であるせいか、外国人の花見客も意外とたくさんいました。筆者も、もしかすると「外国人」だと思われていたかもしれませんが、気にしないでおきます()

<▲図:世界初の「Google Tango」対応スマホ「Lenovo PHAB2 Pro」(製品ページ)>

それはさておき、4月13日に、世界で初めて「Google Tango」と「Google Daydream」の両方に世界で初めて対応するスマートフォン「ASUS ZenFone AR(ZS571KL)」(製品ページ)が発表されました。SIMロックフリースマートフォンとしてはハイスペックで、価格もハイエンドです()

<▲図:Tangoに加えて「Google Daydream」にも対応した「ASUS ZenFone AR(ZS571KL)」(製品ページ)>

そういえば、Google Tango対応スマホといえば、去年の11月下旬からレノボ・ジャパンが「PHAB 2 Pro」(製品ページ)をWeb直販と法人販売窓口限定で販売しています。

ZenFone ARやPHAB2 Proが対応している「Google Tango」って、そもそも一体何なのでしょうか?


■Google Tango(旧称:Project Tango)とは?

<▲図:Google TangoのWebサイト

Google TangoはGoogleが開発したAndroid端末向けのAR(拡張現実)技術で、Google社内で「Project Tango」と言われていたプロジェクトがベースとなっています。

<▲図:Tangoでは3つのカメラを使う>

Tangoに対応する端末は、通常のメインカメラの他に「動体追跡(モーショントラッキング)カメラ」と「深度カメラ」を備えています。それぞれの役割は読んで字のごとくで……

・動体追跡カメラ→移動する物体を追跡する
・深度カメラ→照射した赤外線ライトの跳ね返りを検知して、物体との距離を測定する

といった感じです。通常のカメラとは別に「物体移動検知」「物体距離把握」を専門に担うカメラを搭載することで、マーカー(目標)抜きでAR表現を実現できるというのが一番のポイントです。


■実際に何ができるの?

で、Google Tangoでは「実際にどんなことができるのか?」ということが重要なポイントです。

<▲図:空間の距離を測定できます(画像はGoogle純正のTangoアプリ「Measure」)>

例えば物体との距離を把握できるので、「ものさし」として使うことができます。Googleは純正物差しアプリとして「Measure」を配布しています。

一般的なARアプリだと、何かを被写体にオーバーラップして映し出すときにマーカー(目標)が必要ですが、Tango対応スマホなら先述の通り不要です。

それを生かしたアプリとして、リビングスタイルの「RoomCo AR」のTango対応版があります。通常版では利用にあたって「ARマーカー」をダウンロードしてプリンターで印刷して使う必要がありますが、Tango対応版なら事前準備なしに実寸大の家具を現実世界に配置できます。

<▲図:「RoomCo AR」のTango対応版ならマーカーなしで家具配置OK>

マーカー不要ということを生かしたゲームもあります。対応端末であるPHAB2 ProとZenFone AR両方でデモゲームとして使われた「Domino World」は、現実世界に仮想のドミノを置いて倒して楽しむというものです。実際にやってみると、なかなか楽しいです。

<▲図:
ゲームもあります(画像は「Domino World」)>

ということで、今回はGoogle Tangoを紹介してみました!


【情報元、参考リンク】
Google Tango公式サイト


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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