<▲図:輪番CEO兼取締役副会長である徐直軍(エリック・シュー)氏 (※同社は輪番CEO制度を採っている)> |
一昨年度に1億台を突破した時点でグローバル市場におけるスマートフォンメーカーとして米Appleや韓国サムスン電子の牙城を崩す可能性を感じさせられたが、本格的にトップを狙える位置まで来た。
日本市場ではモバイルWi-Fiルーター、Wi-Fiルーターでは以前よりシェアが高く、人気機種も多かったが、近年、特に昨年は「HUAWEI P9」「HUAWEI P9 lite」「honor 8」などのSIMフリーのAndroidスマートフォンが好調で、台湾ASUSを追い上げる好調さを見せた。
今後もSIMフリースマートフォン市場での飛躍が期待されるが、グローバルに目を向けるとその勢いは前述の通り凄まじい。
グループ全体での売上高は前年比で32%増となる約8兆7,316億円。ファーウェイはもちろんスマートフォンだけを手掛ける企業ではなく、元々通信インフラ機器などを手がける企業としてグローバルでもトップ企業の一つであることもあり、売上規模も大きい。例えば、通信事業者向けのネットワーク事業では昨年度は約4兆8,646億円の売上高だ。
スマートフォンやWi-Fiルーターなどのコンシューマー向け製品を手がける事業では、約3兆99億円の売上高となっている。
純利益はグループ全体で約6,211億円で前年比で0.4%増。
そして、注目すべきは研究開発費で、昨年度の年間の投資額は約1兆2,789億円に上る。
日本のSIMフリースマートフォン市場は、ASUSが「ZenFone 5」、そして続く「ZenFone 2」で大きく切り開いた印象だが、その後の「ZenFone 3」世代ではファーウェイが食い込み、一気に並ぶ存在となっている。また、富士通の「arrows」シリーズも良い端末をリリースしており、競争が激しい。2017年のグローバル市場はもちろん、日本の市場がどのように動き、ファーウェイがどのような機種をリリースしていくのか注目だろう。
【情報元、参考リンク】
・ファーウェイ・ジャパン/プレスリリース