なお、プレビュー版は、「Pixel」「Pixel XL」「Pixel C」「Nexus 5X」「Nexus 6P」「Nexus Player」で利用することができる。
Android 6.0、Android 7.0と省電力性能/機能が強化されてきたが、Android Oでも継続的に取り組まれている。特にバックグランド状態での電力消費をより抑えられる制御が強化されている。これによって、Androidスマートフォンの実使用時のバッテリーの持ちがさらに伸びるものと期待される。
そして注目はBluetoothを介してハイレゾ音源を楽しむ際に重要なソニーの「LDAC」をサポートすることになったこと。LDACはこれまでは「Xperia」シリーズだけの魅力だったが、Android O以降はAndroid端末全体での魅力となる。
LDACはBluetooth A2DPのSBCと比べて最大約3倍の情報量を伝送できるので、LDAC対応機器間では、ハイレゾ音源に限らずワイヤレスで高音質なサウンドで楽しめる。オーディオ面の強化の一環として、オーディオAPIの「AAudio API」も新たに用意された。
ユーザーにとって日々の使用上、一番目立つ変化となりそうなのは通知。
<▲図:通知のジャンル別管理・制御が可能になる> |
毎回進化していく通知パネル/通知機能だが、今回は通知チャンネルが導入される。チャンネルという言葉から想像できるように、各アプリの通知をチャンネルごとに分類・管理できるようになる。要するにジャンル別に通知を管理・制御できるようになるので、例えば、特定のジャンルのアプリの通知はまとめて非表示にしたい、といったときに便利。また、これまでは一度通知が届いたら、通知パネルを開かないと再チェックはできなかったが、スヌーズ機能が導入されるので、再通知/表示が可能にある。アラームではよく使われるスヌーズ機能だが、これも便利かもしれないし、逆に邪魔に感じる場合はスヌーズをオフにすればいいだろう。
AndroidではAndroid 7.0からマルチウィンドウ機能が導入されたので、動画を見ながらWebサイトを閲覧するなどの使い方ができるようになったが、これもさらに強化。他のアプリを使いながら、動画だけを小窓で視聴できるよう、ピクチャー・イン・ピクチャー機能も提供される。Android TVなどでは利用できていた機能だが、スマートフォンでも可能になるので、特に大型ディスプレイを搭載したスマートフォンでは便利に活用できそうだ。
さらに、マルチディスプレイ機能もサポートされる。パソコンのように複数ディスプレイを扱えるようになる。
詳細は5月開催予定の開発者向けイベント「Google I/O」で発表される予定。この後のスケジュールは、プレビュー2、6月にプレビュー3、7月にプレビュー4と進み、今年の第3四半期に正式版の登場となる。Android Oを一般ユーザーが手にできるのはまだ先だが楽しみだ。
【情報元、参考リンク】
・Google/O-MG, the Developer Preview of Android O is here!