<▲図:2017年もよろしくっ……!!> |
ということで、2017年は、いったいどういう年になるのでしょうか? すごく適当に予想してみましょう。
■SIMロックフリーのハイエンド機種が充実 スマホの「二極化」がより進む?
<▲図:SIMロックフリーのハイエンド機種が増える?> |
2016年は、いわゆる「実質0円」という端末販売方法が大幅に制限されたこともあり、全体的に端末価格が上昇傾向となりました。筆者がちょうど1年前に見立てた通り、「HUAWEI P9 lite」や「ASUS ZenFone 3」など、SIMロックフリーのものを中心に、ミドルレンジ端末がより幅広い市民権を得ました。それを受けて、大手キャリアもauの「Qua phone PX」やドコモの「MONO」に象徴されるようなミドルレンジモデルを拡充しました。
一方で、「HUAWEI P9」「ASUS ZenFone 3 Ultra(6.8インチモデル)」「HUAWEI Mate 9」のように、ハイエンド寄りの機種も人気を集めました。
以前の日本には「ハイエンド偏重」という市場環境がありました。そんな中で安価な販売方法に一定の制限が課されたゆえにミドルレンジ市場も広まったわけですが、「やはりハイエンドがいい!!」という人の受け皿として、SIMロックフリーのハイエンド端末も求められていることは間違いないと思います。
ということで、2017年は端末スペックの「二極化」がより進むと踏んでいます。ハイスペック機種はよりハイスペックになる一方、ミドルレンジモデルは「ミドル」でありつつける、という形で……。
■より高速化する通信ネットワーク。上りの高速化に着手するか?
<▲図:どんどん高速化する通信ネットワーク> |
NTTドコモが日本初のLTE(Long Term Evolution)通信サービスを開始してから6年経過しました。
当初は下り最大37.5Mbps(一部75Mbps)/上り最大12.5Mbps(一部25Mbps)という通信速度でしたが、2017年3月からは下り最大682Mbps/上り最大50Mbpsという通信速度となり、だいぶ高速化が進んだ印象です。ドコモ以外のキャリアも、LTEの通信速度はどんどん上がっているところです。
で、通信速度の数値を見ると、下り(受信時)はかなりの高速化を果たしているものの、上り(送信時)はそこまで高速化していないように見えます。これは、従来の「高速化」が、需要が圧倒的に多い下り方向の通信にフォーカスしたものだったからです。
しかし、昨今では動画・写真のアップロードなど、上り通信をより利用するシーンも増えてきました。2017年は、「上り通信の高速化」も大きなポイントになりそうです。
au(KDDIと沖縄セルラー電話)では、2016年冬モデルの一部から上り通信におけるキャリアアグリゲーション(CA)に対応しました。これは、auが与えられている周波数帯(Band)の都合で、ドコモやソフトバンクと比べて上り通信速度が抑制的だったことが背景にあります。
が、今後はドコモやソフトバンクも含めて上り通信速度の高速化に着手してくるものと思われます。auと比較すると「のっぴきならない」ことはないものの、より快適な通信を得るためには、前述の通り、利用シーンが増えている上り通信も高速化せざるを得ないでしょうから……。
ということで、簡単すぎますが、2017年予想をしました。この通りになるかどうかは分かりませんが、ともかくいい年になることを祈ってます。
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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