Androidニュース&アプリ情報メディア

【レビュー】OSMO Mobileでスマホ動画も滑らかなカメラワークとタイムラプスの新しい世界が開く

楽天モバイルでも取り扱いを開始したスマートフォン用電動スタビライザー「OSMO Mobile」。スマートフォンでも手ブレのない滑らかな動画撮影をできるよう支援してくれるアイテムだ。前編ではOSMO Mobile実機の概要を紹介した(こちらの記事)。

<▲図:DJI OSMO MobileとHUAWEI honor 8>

今回は、OSMO Mobileで撮影した動画・静止画を中心に機能を紹介していきたい。

OSMO Mobileで動画を撮影するにはDJI純正アプリの「DJI GO」(Android版はこちらiOS版はこちら)、を使用する。OSMO Mobileを使っての動画や静止画撮影は標準カメラアプリやサードパーティ製のカメラアプリでも利用可能だが、OSMO Mobileのグリップにある撮影ボタンやジンバル設定の変更ができない。そのため、OSMO Mobileの機能をフル活用するためにはDJI GOを使うことになる。

とはいえ、OSMO Mobileのコントロールに対応する動画撮影アプリ「Filmic Pro」などもある。

<▲図:専用アプリDJI GOの撮影画面>

DJI GOの撮影画面では、左側に撮影モード、右側にカメラやジンバルの設定アイコンが並ぶ。4K(3840×2160ドット)動画撮影に対応する「ZenFone 3」(ASUS製)はカメラ設定の解像度で4K30pを選ぶことができる。FHD(1920×1080ドット)なら60pの滑らかな動画撮影も可能だ。なお、対応する解像度はカメラによって異なり、4K動画撮影に対応しているスマートフォンでもFHDまでしか選べないこともあるので注意が必要だ。

<▼動画:OSMO MobileとHUAWEI Mate 9による4K歩き動画>


<▼動画:手持ちで滑らかな動画撮影が可能になる>

<▲図:パノラマ撮影のモード変更画面>

OSMO Mobileは手持ちの夜景撮影などにも応用できるほか、パノラマ撮影にも対応する。パノラマ撮影は、電動モーターで向きを変えながら自動的にパノラマ撮影を行う機能で、180°のワイドパノラマから330°の後ろまで写るパノラマ撮影が手持ちで可能だ。さらに、上下左右9面を合成する広角撮影にも対応する。

<▲図:自分が動かずに撮影できる180°パノラマ写真(※クリックして拡大)>

パノラマ撮影モードをセットし、グリップに取り付けられた静止画撮影用のシャッターボタン押すだけで、連続撮影が開始される。自分で向きを変える必要がないことと、ジンバルが常に水平を保つためクオリティーの高いパノラマ撮影が可能だ。ただし、方向を分割して撮影するため、明るさが極端に変わってしまう場合は写真の継ぎ目がハッキリとしてしまうことがあった。

<▲図:広い範囲が写るワイドパノラマ写真も撮影可能だ>

9面を合成するパノラマ撮影は、上下も広く写るパノラマ写真となるため一枚の写真として完結して見やすい印象だ。

OSMO Mobileは、専用の台座や三脚を取り付けるためのアダプターを介することで、固定したままでの長時間撮影も可能となっている。

OSMO Mobileをしっかりと固定できたら、静止画の長時間露光機能やタイムラプス機能を試してみて欲しい。タイムラプスは、指定した時間内に指定した秒数に1コマずつ撮影して動画を撮影する機能で、例えば、日の出や日の入りによる空の変化を短時間で見せる動画を撮影することができる。

さらにタイムラプス機能には、パノラマ機能のように電動モーターを応用し、スマートフォンの向きを変えながら撮影する「モーションタイムラプス」機能もある。TV CMでも見かける空を写しながら時間の変化とともに地上へカメラの向きが変わるような動画を簡単な設定だけでスマートフォンでも撮影可能だ。

<▲図:モーションタイムラプス設定画面>

設定操作は、コントローラーでカメラの向きを決めてスタート地点として登録する。続いてカメラの向きを変更して登録すれば、指定した時間内にカメラの向きを変えながら自動で撮影を行ってくれる。

<▼動画:モーションタイムラプスはダイナミックな景色を撮影するのに最適>


<▲図:被写体を認識して追い続けるアクティブトラック機能>

DJIが培ったドローンの技術として、被写体を認識して追い続ける機能がある。DJI GOアプリにも「アクティブトラック」機能が搭載されており、オートフォーカスモードを切り替えて、スマートフォンの画面で範囲指定するだけで被写体を認識する。

<▼動画:被写体を自動で追い続けるアクティブトラック>


以降は被写体の動きや撮影者の動きに合わせて、常に被写体が中央に来るように自動でカメラの向きを変えてくれる。例えばOSMO Mobileを固定して自撮りを行う場合、自分の顔を認識させておけば、自分の移動に合わせてカメラが向きを変えてくれる便利な機能だ。

このようにOSMO Mobileは、スマートフォンでブレの少ない動画撮影ができるだけではなく、OSMO Mobileならではの撮影機能も楽しめて、誰でも本格的な動画撮影が可能となるアイテムだ。

販売価格はDJI公式ストアで34,992円(税込)と、スマートフォン向けのアクセサリーとしては高額だが、動画撮影を本格的にしたいと思うユーザーにはそれだけの価値は充分あると感じた。

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。



【情報元、参考リンク】
Amazon.co.jp/OSMO Mobile
楽天モバイル/OSMO Mobileのページ

(記事:mi2_303

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件