<▲図:4.7インチでコンパクトなボディ> |
さて、そのAQUOS SERIE miniだが、約1年前に発売となった「AQUOS SERIE mini SHV33」の後継機種にあたる。AQUOS SERIE miniは「mini」というワードが付いていることから分かるが、コンパクトモデル。それでいてスペックに大きな妥協がない点が魅力となっていた。今回の新機種ではどう変わり、進化したのか?
AQUOS SERIE miniは筆者の主観だが、そもそも女性向けの印象が強い。
ディスプレイは約4.7インチと近年のスマートフォンとしては小型なので、当然ボディも小さくなり、手の小さい方、女性も扱いやすい印象だ。実際のサイズは約67×135×8.6mmで、重さは約134g。カラーバリエーションはネイビー、ホワイト、シャンパンピンクの3色だ。ネイビーとホワイトは性別問わず、という感じだが、シャンパンピンクは主に女性向けのカラーだろう。
<▲図:カラーは3色。左からネイビー、ホワイト、シャンパンピンク> |
ボディは角の丸みが大きく、柔らかい印象で手にも優しい。
また、シャープらしい繊細なハイクオリティ感を持っている。このような、ちょっとコンパクトで高級感があり、強力なカメラを搭載した機種は格安スマホ市場ではあまり無いので、選択する大きな理由になりそうだ。
今述べたように、AQUOS SERIE mini SHV38には強力なカメラ機能が搭載されている。
メインカメラのセンサーは約2,100万画素で、ボディの側面にはカメラ用のボタンも搭載されている。このボタンはシャッターボタンとしての活用だけでなく、スリープ状態の時に長押しするとカメラを一発で起動できたり、スマートフォンを操作している時には2回押すことでインカメラを起動することもできる。一般的にはインカメラで自撮りをする時には、カメラアプリを起動してからカメラの切り替えボタンをタップすることになるが、ボタンをポンポンと2回押すだけで自撮りできるのは、自撮りの頻度が高い方には嬉しい機能かもしれない。
<▲図:左から順にボリュームボタン、電源ボタン、カメラボタン> |
写真は近年のシャープの端末ではお馴染みのリコーの画像品質プログラム「GR certified」を取得している。これは、リコーのデジタルカメラ「GRシリーズ」開発メンバーによる写真品質の基準をチェックし、クリアしていれば「GR certified」の認証を受けられるというプログラム。実際の写真品質は自分で撮って確認するか、他のユーザーが撮ったものをネットなどで見るしかないが、一定の安心感はある。
レンズはF1.9の比較的明るいレンズを採用している。
インカメラは約800万画素で、十分に緻密な映像を撮影でき、非常に広角だ。3〜4人ぐらい並んで一緒に写真を撮影することもできる。友達と自撮りをするにはナイスだ。それにインカメラ用のLEDフラッシュも搭載しているので、暗い場所での自撮りもやりやすい。ちなみに、画角は約100度で、これは35mm換算すると、18mm相当になる。
<▲図:背面だけでなく前面にもLEDフラッシュを搭載していることがわかる> |
機能面では「美肌調整」や「小顔補正」といった加工機能も搭載されているので、ちょっとした加工で写真を良くすることもできる。なお、動画撮影に関しては、4Kには非対応で、最大ではフルHD解像度での撮影となる。デジタルズームは写真/動画、どちらも最大で8倍まで。
ちなみに、ディスプレイは4.7インチと小型だが、解像度はフルHDなので、かなり精細だ。AQUOS SERIE miniの魅力の一つが、小型フルHD液晶だ。
基本スペックを見ると、OSはAndroid 7.0、CPUはQualcomm MSM8952オクタコア(1.5GHz クアッドコア+1.2GHz クアッドコア)で、メモリは3GB RAM、16GB ROM、バッテリー容量は2,400mAhだ。ネットワークはau 4G LTEでは下り最大225Mbps、上り最大25Mbps、WiMAX 2+の下り220Mbps、上り10Mbpsに対応し、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠。
国内定番機能はワンセグには対応するがフルセグには非対応。おサイフケータイ、NFC、簡易留守録には対応し、ハイレゾには非対応。ボディは防水仕様だ。
最近は、通信キャリアのスマートフォンもドコモ、ソフトバンク、auの3社間だけではなく、格安スマホも含めた戦いに移行してきているが、その中で勝ち抜くためには、AQUOS SERIE mini SHV38のようにコンパクトで高性能など、コスパを追求した製品では実現できないものにしていかなければならないと感じる。
AQUOS SERIE mini SHV38は、小型でカメラに注力し、扱いやすいので女性にマッチしていると思う。
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop
(記事:一条真人、加筆:GAPSIS編集部)