<▲図:ドコモ「海外1dayパケ」> |
ドコモの海外1dayパケは、105の国・地域でのデータローミングが申込から24時間の間、980円/1,280円/1,580円のいずれかの定額料で利用できるサービスです。海外1dayパケの利用は事前に申込が必要で、海外渡航後にアプリまたはスマートフォン上の操作によって利用開始手続を行うことができます。
上記エリア向けの海外1dayパケは定額料金が申込から24時間、980円(中国向けは1,280円→980円に値下げ)に設定されており、これらの地域では980円だけで海外だろうとデータ通信量を気にせずに利用することができるようになります。
ドコモは、2016年の夏に台湾・韓国・グアム・サイパンの4つのエリアを対象に、海外1dayパケの通信量を上限無く使えるキャンペーンを開催していましたが、今回は対応エリアが7エリアに拡大しており、中でも中国がエリアに追加されたことは中国を訪問する機会が多い方には嬉しいでしょう。
ご存知の通り、中国国内のインターネット回線は、Google・Twitter・Facebookなどの各種サービスが遮断されており利用することができません。しかしながら、これを回避するための手段として中国以外の通信事業者が利用する国際ローミングサービスを使えば、中国内からでもGoogleなどのサービスを利用することができるようになります。
中国で国際ローミングサービスを利用するための割安な方法として、香港の通信事業者が販売するプリペイドSIMカードを購入して、それを中国で使う方法があり、筆者も中国を訪問する際に活用していました。
これらのプリペイドSIMカードを使った場合の料金として一例を挙げると、過去の連載にて紹介した中国移動香港の「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」では、中国での国際ローミング料金は1日あたり最大HK$ 68(約980円)となっています。
<▲図:中国移動香港のプリペイドSIM 「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」> |
中国での国際ローミング利用料は、偶然にもドコモの海外1dayパケの定額料金と同額(為替の都合により若干の変動あり)となっていますが、ドコモの海外1dayパケや海外パケ・ホーダイは複数の国を跨いでの利用時も追加料金が発生しません。
このため、例えば海外1dayパケを申込んでから24時間以内に、香港→中国(またはその逆)と移動して使う場合、両方のエリアでデータ通信を行うことを考えると、ドコモの海外1dayパケを使った方が割安となります。中国移動香港のプリペイドSIMを使う場合では、香港と中国の両方でデータ通信料が発生するためです。
※中国移動香港のプリペイドSIMには、香港・中国両方で使えるデータ通信がパッケージ化されているプリペイドSIMカードもありますが、ここでは割愛。
いわゆる「海外パケ死」と呼ばれるように、海外利用時には適切に接続先事業者を設定しないと、ローミング料金が非常に高くなってしまうケースもあり、海外渡航時にはスマートフォンを機内モードにしている方も少なく無いかと思いますが、ドコモの海外1dayパケや、KDDIの世界データ定額、ソフトバンクのアメリカ放題のように、各キャリアのデータローミングサービスも徐々に充実しており、渡航先や使い方によっては現地でプリペイドSIMカードを購入するよりも、国際ローミングサービスを使った方が安上がりになるケースも増えています。
■関連リンク
海外1dayパケ | サービス・機能 | NTTドコモ
報道発表資料 : (お知らせ)中国における「海外1dayパケ」の定額料を値下げ | お知らせ | NTTドコモ
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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