<▲図:イベントスタート前の会場の様子> |
今回は、福岡の会場で19時30分から開催された、ブロガー及びTwitterユーザーを対象としたファンミーティングの模様をお伝えします。
ファンミーティングの時間は1時間半。その中でファーウェイ・ジャパン担当者による会社紹介、ハイエンドスマートフォン「HUAWEI P9」及びWindows 10搭載2-in-1タブレット「HUAWEI MateBook」の紹介が行われ、続いて沖縄を本拠に活躍するラジオパーソナリティーのモバイルプリンスさんと筆者によるトークセッションが行われます。
<▲図:P9、MateBookをイベント時間内は自由に触ることができ、 お弁当も撮影しながら食べることができました> |
参加者にはイベント中、自由に触れるように各自の席にP9とMateBookが1台ずつ配布され、各セッション中、試せるようになっていました。また、食べて満足、そしてP9のカメラ機能を試す際の被写体としても最適なお弁当も用意されていました。
<ファーウェイ プレゼン>
ファーウェイ・ジャパンの担当者によるプレゼンは使われるスライド資料が同じなので、名古屋、東京、大阪、福岡でほぼ同じですが、登壇者は異なります。名古屋、大阪では岩崎基弥氏、東京では須藤孝夫氏、そして福岡では諏訪陽平氏です。そのため、やはり各会場で少しずつ内容が変わってきます。
<▲図:時折笑顔を見せる諏訪氏> |
諏訪氏に関しては、岩崎氏から事前にある程度の情報を得ていました。プライベートでもスマートフォンやパソコン、IT系が好きな方で、ファーウェイ社内でもこの分野に詳しい方だと。実際にお会いすると確かに同じ空気を感じました。熱い岩崎氏、クールな須藤氏、マニアっぽい諏訪氏と、今のファーウェイの勢いはこうした人材からも感じられます。やはり自社製品にコダワリがあるかないか、というのは大きなポイントだと思います。仕事としてただ売っているだけというのと、情熱を感じられるか、というのは全く違います。
さて、その諏訪氏ですが、まずは会社紹介を行い、続いてP9、MateBookに触れました。プレゼン内容に関しては、諏訪氏の言葉を記事として読みやすいよう構成しつつ、編集上の補足も入れて、紹介していきます。
■ファーウェイについて
スマートフォンメーカーとしてのファーウェイを見た場合、2015年のグローバルでのランキングは3位。出荷台数は1億800万台で、ブランド認知度も近年向上しています。「BRANDZ」では2015年の70位から2016年には50位に、「Interbrand」では88位から72位と、着実に上がっています。
製品ラインナップはこの日(12月16日)に発売になった「HUAWEI Mate 9」に代表される「Mate」シリーズ、「P」シリーズ、「Nova」シリーズ、「G&Y」シリーズ、「honor」シリーズなどがあります。Mateシリーズはビジネスエリート、上級者ユーザーなどを対象としていて、Pシリーズはデザインを気にする方やビジネスマンなどを対象とした「Platinum」モデルとなります。
日本市場ではそれらの製品、MateBook、HUAWEI Watch、モバイルWi-Fiルーターなども取り扱っています。
実際に日本市場でどれくらいの実績があるのかというと、モバイルWi-Fiルーターでは、メーカー別販売台数トップを長期間継続中。SIMフリータブレット、SIMフリースマートフォンも好調で、スマートフォンでは例えば「HUAWEI P9 lite」が4ヶ月連続1位を記録するなどの実績を残しています。
■12月16日発売の新製品
5.9インチのディスプレイを搭載するスマートフォン「HUAWEI Mate 9」、タブレット「HUAWEI MediaPad M3」、スポーツリストバンド「HUAWEI FIT」が12月13日に発表され、16日から販売開始となっています。
<▲図:ファン向けイベントだけあり、すでにMate 9を購入した参加者もいました> |
<HUAWEI P9について>
■ライカ ダブルレンズカメラ
世界初となるLEICA(ライカ)ダブルレンズカメラを搭載しています。ドイツのカメラメーカーライカの基準を満たすレンズを2つ搭載し、ライカ基準の画質で写真撮影ができます。
ダブルレンズカメラというのは、2つのレンズ/センサーを搭載するもので、1,200万画素のモノクロセンサーと1,200万画素のRGBセンサーで構成し、前者で輪郭や形状のディテールを、後者で色情報を取得しています。シングルセンサーのカメラと比べて50%多くのディテールを捉えることができ、光も300%多く取り込めます。
しかも、このレンズは僅か4.5mmに収まっています。6Pレンズシステムながら非常に薄く、さらには「Gorilla Glass 3」によるガラスカバーを含めてもボディ全体で僅か7mm厚です。カメラレンズの突起もなくストレート。そのため、机やテーブルの上に置いてもガタガタせず安定します。
話題のスマホ(iPhone 7 Plus)と比べた場合でもP9はより明るく鮮明に撮影できます。
画質だけでなく処理の速さも特徴で、シャッターを押してからの処理は長くても1秒に収まります。世界初となる専用の深度計算ISPも搭載しています。
フォーカスにもこだわっていて、「ハイブリッドフォーカスシステム」を搭載しています。レーザーフォーカス、Depthフォーカス、コントラストフォーカスを合わせたハイブリッドシステムで、1.2秒以下のフォーカス速度。ローライトシーンではiPhone 6sよりも30%速いフォーカスができます。
「スマートフィルムモード」も特徴です。ライカクラシックカラーの3種類から変更可能で、「標準」設定では実物に近い色、「鮮明」設定ではビビッドな色で躍動感を演出できます。「ソフト」では落ち着いた感じの色合いになります。
「モノクロモード」を使っての美しいモノクロ撮影も特徴で、ディテールを捉えた雰囲気ある写真を撮影できます。もう一つ、「ワイドアパーチャ」機能も特徴で、ボケを楽しむことができます。シングルレンズ相当で換算すると最大でF値0.95相当のレンズでのボケ味を出すことができますので、雰囲気ある写真を残せます。また、リアルタイムプレビューで確認しながら絞りを調整できますし、撮影後に変更することもできます。
<▲図:カメラについて詳しく紹介する諏訪氏> |
■デザイン
P9は、Pシリーズならではのメタルユニボディを採用しています。最少主義のデザインで、流線型のエレガントなルックスを実現。独自のサンドブラスト加工による高級感ある仕上げ、ラウンドコーナーの曲線美、エッジ部分のダブルダイヤモンドカットなどがポイントで、ボディサイズは約70.9×145×6.95mmに抑えられています。
カラーバリエーションは当初はチタングレーとミスティックシルバーの2色でしたが、先日レッドとブルーがそれぞれ1,000個限定で販売され、現在は4色のバリエーションとなっています。
■ディスプレイ
ディスプレイは5.2インチのフルHD液晶で、ハリウッドシネマ規格の色域に完全対応しています。そのため、写真や動画を美しい描画で楽しむことができます。
■通信性能
LTEのキャリアアグリゲーションに対応し、下り最大262.5Mbpsでの通信が可能です。
「Signal+」も搭載します。スマートフォンを手で持っているとき、持ち方によってはどうしてもアンテナを一部塞いでしまう場合があります。この「シグナルブロック」を防ぎ、シームレスな通信を行うため、バーチャルトリプルアンテナによる自動切り替えが可能となっています。
Wi-Fiに関しても「スマートWiFiランキング」を搭載し、単なる電波の強さだけでなく、通信の体験品質の良さから判断し、Wi-Fiのアクセスポイントの優先度を自動的にランキングし、その順序で表示、接続してくれるようになっています。
■指紋認証システム
指紋認証は高速レスポンスで、iPhoneを使っている方からも驚かれるほどです。指紋の3D情報まで認識できる第4世代のシステムで、高精度、高速で処理できます。また、SDカードのロックも可能です。
<HUAWEI MateBookについて>
■なぜファーウェイが2-in-1の製品を作ったのか?
現在、スマートフォン、ウェアラブル、タブレットなどが普及し、進化を遂げ、便利な生活を送れるようになっていますが、ノートPCだけは中々大きな進化をすることができず、取り残された状況になっています。
出荷台数を見ても市場は減少しています。IDC調査による2016年第1四半期の国内クライアントPC出荷台数のデータによれば、トップ3のベンダーの出荷台数は減少しています。トップ3メーカーはNECレノボ、富士通、東芝です。ノートPCに関しては「作れば売れる」という時代は終わっていることがデータからもわかります。
今やローエンドブランドの多くも撤退していますし、市場全体で競争力が不足している状況だと言えます。
ファーウェイが考える従来のノートPCの短所は次の4点です。
・重い
・見た目が悪い
・駆動時間が短い
・故障が多い
アンケートも取っています。日本、アメリカを含む6ヶ国でビジネスパーソンを対象としたアンケート調査を実施し、1,800人のデータを収集。その結果、多くの方が求めているのは「スタイリッシュなデザイン」「卓越したモビリティ」「隙間時間の有効活用」だということが分かりました。こうした点をポイントに、スマートフォンメーカーが本気で作ったモバイルPCがMateBookです。
<▲図:スマートフォンの開発で培った技術・ノウハウを投入> |
■カラーとデザイン
MateBook本体のカラーは2色。前面のベゼルがブラックで背面がグレーパネルのものと、前面のベゼルがホワイトで背面がゴールドパネルのものです。そして、純正オプションの「MateBookキーボード」はブリーフケースタイプで一体型のキーボードカバーです。ファッション性に優れ、ビジネスシーンにも合う、エレガントなデザインで、カラーは4色です。ブラック、ブラウン、オレンジ、ベージュです。
■ディスプレイ
ディスプレイは12インチのIPS液晶で、解像度は2,160×1,440ドット。NTSC 85%の広い色域を持ち、動画や書類なども鮮明に綺麗に表示されます。他社製品と比べても色の表現力には優れていて、それはiPad ProやSurface Pro 4のディスプレイを上回るほどです。特にグリーンの色表現力が他社製品と比べて高くなっています。
ベゼルの幅は約10mmなので、ボディ自体もコンパクトにできています。
■バッテリーと節電技術
大容量33.7Whのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。さらに、スマートフォンの開発で培ったファーウェイ独自の節電技術を搭載。電源回路の最適化、液晶ディスプレイの表示制御、音声・映像の再生アルゴリズムの改善などをし、約9時間の連続駆動を実現しています。
ACアダプターも軽く小さい。従来のノートPCのACアダプターは450gほどあって重くかさばっていましたが、MateBookのACアダプターはスマートフォンのものと同じくらいなので、持ち運びが楽です。諏訪氏自身、出張の際に楽だと語っています。
先進の放熱技術も投入されています。特許技術の放熱構造設計によって、他社の類似製品よりも2.8度低く、快適に使うことができるようです。熱伝導を考慮した8層設計で、ファンレスでも高パフォーマンスかつ放熱に優れています。
■パフォーマンス
Intelの第6世代のCore mプロセッサの採用、4GBもしくは8GBのRAM、128GBもしくは256GBのSSDを搭載し、デスクトップPC並の処理能力をノートPC並みの電力消費で実現とアピール。OSはWindows 10です。
■MateBookキーボード
広いパームレストエリア、ガラス製で5点マルチタッチに対応したトラックパッド、曲面仕上げで幅広く押しやすいキーはストロークも1.5mm確保しています。また、防滴仕様です。スタンド機能は2段階の角度に調整可能です。52度と67度の2種類の角度で固定できます。
<▲図:スタンド機能の角度は2段階> |
■Mateペン
「ペンを越えたペン」。筆圧は2048段階の感知が可能で、バッテリー内蔵式でフル充電状態から約100時間の連続使用が可能です。書き心地がいいので、イラストなども書きやすいはず。また、レーザーポインター、キーも搭載しています。キーを使ってOneNoteも起動できますので便利です。
■指紋認証
指紋認証センサーをタブレットの右側面に搭載し、ロック解除が本当に手軽です。
■MateDock
入出力端子などを拡張する純正オプションですが、デザインにもこだわっているので、カフェなどで使っても「ドヤ顔」をできるはずとのこと。USB 3.0 Type-Aが2つ、USB Type-C(充電専用)が1つ、HDMI出力が1つ、VGA出力が1つ、有線LANポートが1つ搭載されています。
■価格
全部で5つのラインナップがあり、Core m3-6Y30モデルが69,800円。純正オプションの「MateBookキーボード」は14,800円、「Mateペン」は7,800円、「MateDock」は9,800円。
■サポート
MateBook本体はもちろん付属品、アクセサリも保証期間1年。さらに、最長3年の有料延長保証及び傷害保険といった「安心保証サービス」も用意されています。初期不良などの場合は、カスタマーセンターに連絡すれば、代替品を先に送ってくれ、後から故障品を送る、という手順を取ることで、ユーザーの手元から端末が離れる期間をできるだけ短くするようにしている、とのことです。
また、銀座にサポートセンターもあります。
次回はモバイルプリンス氏と筆者のトークセッションやイベントの模様などを紹介する予定です。
【ファーウェイ P9&MateBook関連レポート記事】
◆名古屋イベント編
・名古屋ナナちゃん前で開催中のファーウェイ街頭イベントレポート!
・名古屋ファンミーティングレポート:会社及びHUAWEI P9紹介プレゼン編
・名古屋ファンミーティングレポート:MateBook紹介&イベントの様子編
・名古屋ファンミーティングレポート:トークセッション編
◆東京イベント編
・品川街頭イベントレポート
・新宿街頭イベントレポート
・ファンミーティング東京レポート:P9とMateBook紹介編
・ファンミーティング東京レポート:トークセッション&イベント模様編
◆大阪イベント編
・大阪街頭イベントレポート
・ファンミーティング大阪レポート前編:カメラ、基本性能、指紋センサーの多機能さなど魅力満載のスマホP9
・ファンミーティング大阪レポート後編:指紋認証・デザイン・コスパが魅力のWindowsタブレットMateBook
◆福岡イベント編
・福岡編1:富士山撮りつつ空路福岡へ。街頭イベントをチェック!
・福岡編2:ファーウェイ、そしてP9、MateBookを改めて徹底チェック!
【情報元、参考リンク】
・「HUAWEI Touch and Try Tour 2016」について
・ファーウェイ・ジャパン主催ブロガーイベント公式サイト
・HUAWEI P9製品サイト
・HUAWEI Matebook製品サイト