沖縄セルラーは15日、KDDI総合研究所の技術協力を得て、IoTを活用した家庭用水耕栽培キット「やさい物語」を開発し、12月中旬に予約受付を開始し、2017年2月下旬から発売すると発表した。すでに公式サイトはオープンしている。
販売台数は5,000台の予定で、価格は通常は34,800円(税抜き。初期栽培スターターキット付き)だが、現在は発売記念で29,800円となっている。沖縄セルラーの製品だが、沖縄だけでなくWeb通販が行われるので全国どこに在住の方でも購入できる。また、沖縄地区に関してはauショップでも販売される予定。
なお、初期栽培スターターキットというのは、野菜の種子、水耕栽培用の液体肥料、スポンジ培地のセットのこと。
「やさい物語」は水耕栽培キットなので、土を使わずに手軽に新鮮な野菜を栽培できるので、誰にとっても手軽。さらに、野菜が育っていく様子を部屋にいながら楽しめるので、インテリアにもなるかもしれない。本体のサイズは約480×332×331mmなので、机やテーブルにも置けるし、棚や出窓など、様々な空きスペースに置けるはずだ。
また、IoTを活用しているため、スマートフォンのアプリを通じて、様々な情報をチェックできる。気温、湿度、水位などのデータのほか、カメラも搭載されているため写真もスマートフォンからチェックできる。
意外と知らないことだが、沖縄セルラーは通信事業だけでなく植物工場事業も手がけている。そのため、「やさい物語」で使用する種や肥料などは同社が植物工場事業で使用しているものとなり、安全に本格的な水耕栽培を家庭でできるという。同社が植物工場事業に取り組んでいるのは、夏場の葉野菜の安定供給と、沖縄の農業の諸問題の解決を目指してのことで、2013年10月から植物工場を運営している。
水耕栽培キットは様々なメーカーが様々な製品を出しているが、沖縄セルラーは自らが植物工場の事業で培ったノウハウを、より身近に体験してもらうツールとして今回、家庭用水耕栽培キットを開発したということだ。
【情報元、参考リンク】
・「やさい物語」販売サイト
・沖縄セルラー/プレスリリース(PDF)
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