<▲図:まだ日本ではインストールできない「Pokémon GO」> |
それはさておき、Googleの社内ベンチャーから生まれたNianticという会社が開発した「Pokémon GO」が世界中で話題になっています(※実際にはNiantic一社ではなくゲームフリークの増田順一氏、任天堂、ポケモンらが共同で関わっています)。同社の「Ingress」と同様に位置情報を使ったゲームで、「リアル」に隠れているポケットモンスター(ポケモン)をゲットしていき、それを使ってバトルをする、というものです。
しかし、ポケモンの生まれ故郷である日本では、現在のところPokémon GOをダウンロードすることができません……。「まもなく」とは言っていますが、どれくらい待つのかは分かりません。一説には、Ingress同様の「Sponsored Location」(※)を準備した上でローンチするために遅れているという話もありますが、真相は定かではありません。
とりあえず、Google Playはどうやってアプリのインストールの可否を判断しているのでしょうか。今日はそれをざっくりご紹介します。
※Sponsored Location:企業から出資を募り、出資を受けた企業の店舗などに特別なアイテムを配置するという仕組み。Ingressにおける主な例としては、三菱東京UFJ銀行の支店、伊藤園の自動販売機、ソフトバンクショップなどがある。
■判断材料その1:国・地域
まず、Googleアカウントにひも付いた国・地域によるダウンロード制限があります。アプリの配信者は配信対象の国・地域を指定することができます。配信対象外の国・地域とひも付いたGoogleアカウントでアプリのページにアクセスすると、下図のような表示が出てアプリをダウンロードできません。
<▲図:今回のPokémon GOは国・地域による制限です> |
もしも、日本国外限定のアプリをダウンロードしたい場合は「Googleペイメント(旧・Googleウォレット)」の「お客様情報」から国・地域を変更すればできない訳ではないようですが、いろいろ面倒なのでお勧めできません。
■判断材料その2:端末・OSバージョン
また、端末(機種)やOSバージョンによるダウンロード制限もあります。機種固有の機能を使うアプリのバージョンアップにGoogle Playストアを利用している場合、このフラグを使ってダウンロード可否をコントロールしていることが多いです(中にはダウンロード自体は制限せずにアプリ起動時に機種判定しているものもありますが……)。
<▲図:端末にダウンロード可否のフラグを設定している場合もあります> |
ダウンロードできるようになるには、アプリが端末またはOSに対応するのを待つしかありません。
■判断材料その3:SIMカード
もう1つの判断材料としてはSIMカードもあります。こちらは、SIMカードのオペレーター(通信キャリア)の固有IDを読み取って、Google Playストアに表示するか否か(検索可能にするか否か)を判別しています。キャリア固有のサービス用アプリをGoogle Playストアで配布する場合にこの方法をとっていることが多いです。
ということで、大きくこの3つの判断材料で、ダウンロードやインストールの可否を判断をしています。とりあえず参考になれば幸いです!
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3金曜日更新予定!
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